温泉紀行(九州で標高が一番高い温泉:法華院温泉)
登山を趣味としてるのだが、山登りと温泉を両方楽しめるナイスな場所が九州にあるらしい。
日本百名山に数えられる九重連山の山腹にある法華院温泉がそれである。山腹といっても標高1,303mの場所にあり、九州で一番標高が高い場所にある温泉である。
今回は長寿原ビジターセンターからスタートし、雨ヶ池越、坊ガツルを経由して法華院温泉山荘まで行き、帰りは諏蛾守越を経て長寿原ビジターセンターに戻る九重連山の1つを成す三俣山(みまたやま)を時計回りにぐるりと周回するルートを歩いてみることにした。
長寿原ビジターセンターには約450台停められる大きな駐車場があることは事前に調べていたので、車を停めるのに苦労はしないだろうと前日に宿泊した長湯温泉でゆっくり朝食を摂り、9時頃に長寿原ビジターセンターに到着したのだが、なんとすでに駐車場は全て満車になっており他のドライバーも車を停める場所を探している状態だった。
停められるところはないかとしばらく探し回り、路肩に停められる箇所を見つけてなんとか駐車することができた。後で誘導員が他のドライバーと話しているのを聞くと満車時は自己責任で路肩駐車が容認されているようだった。
ちなみに長湯温泉から長寿原ビジターセンターへは細い山道を長い距離運転する必要があるので前泊に長湯温泉を利用するのはおすすめしない。前泊するなら今回下山後に投宿した筋湯温泉の方がアクセスが容易でおすすめである。
気分を新たに長寿原ビジターセンターの横にある長寿原ヘルスセンターの裏手からさっそく登山を開始する。
それほど疲れることもなく坊ガツルまで到着できた。目指す法華院温泉山荘までもう少しだ。
坊ガツルから周りの風景に目を奪われながら歩いているとあっという間に法華院温泉山荘に到着した。
大混雑という訳ではないが登山者でそこそこ賑わっている。とりあえず温泉に入ってしまおうと法華院温泉山荘の売店で日帰り入浴料を支払いさっそく温泉へ向かう。
法華院温泉の泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム硫酸塩泉で源泉温度43.2度の加水なしの源泉掛け流しとなっている。季節によっては加温することもあるらしい。
法華院温泉では石鹸やシャンプーの使用は禁止されているので掛け湯後はそのまま湯船に入る。ぬる湯だったのでこの季節は加温されてないのだろう。ほんのり温泉らしい匂いもする。
浴槽内には白く大きい消しゴムのカスみたいなものが大量に漂っている。湯の花と思いたいところだがこれは違うような…
この謎の白い沈殿物が気になってそれほど長湯することもなく上がってしまった。
混雑するかなっと思っていたが日帰り入浴する人は少ないのかもしれない。私が入った時は先客が3名のみで入浴中も特に混むこともなかった。
消化不良だが雲が多くなってきたので休憩もそこそこに残り半周を歩き始める。
体力的には法華院温泉山荘から諏蛾守越経由して長寿原ビジターセンターに戻る時がキツく、特に最後の方は塗装路を長い距離歩くことになり足の裏が痛くなってしまった。
正直温泉自体は謎の沈殿物のせいで良し悪しの判断がイマイチできなかったが、気軽に行くことができない温泉に入れた経験は良かったと思うし、何より山行が最高だった。
次は登頂を目的に九重連山を訪れたいと思う。