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「木蘭」で夜。 思い出深いお店です。タナカくんとよくきたお店。店の造りは古ぼけていて、どこかスナックみたいな感じさえある。 けれど料理は丁寧。しっかりしていて上品ですらあるのにいつも感心してた。 ボトルキープは縛られるような感じで好きじゃない…、といってた彼がこの店には紹興酒をキープしていた。 それほど好きな店だった。 だから逝ってからしばらく間はくるのが怖くて来なかった。 いろんなことを思い出すから辛くてネ。 でも最近は気持ちがかなり落ち着いて、いい思い出に浸りに来てる
うどんでお腹をあっためて、アイスコーヒーでちょっとのんびり。 「珈琲や」っていうコーヒーの店。 鍋屋横丁のアーケード街にあって、アーケードの屋根を突き抜けるブリキの煙突が目印で、店に近づくとコーヒー豆を焙煎する匂いがしてくる。 店の裏側に「大黒湯」っていう銭湯があって、タナカくんの部屋からテクテク歩いて入りに来てた。 高い天井から吊り下げられるように作られたサウナ。ガラスブロックの壁と造りが独特で、二人並んで足を伸ばして「ゴクラクゴクラク」なんて言ってた。 お風呂を出たらこ
中野新橋から中野富士見町の駅の間を10分程もテクリと歩き、タナカくんが住んでたマンションの前まで来たら手を合わせ、それからふたたび10分ほど。北に向かって「四国屋」にくる。 讃岐うどんじゃない。 四国のうどんの専門店。 香川で大学生活を過ごしたタナカくんと松山生まれのボクのふたりが共になつかしさを感じることができた店。 15席ほどが並んだコの字型のカウンターの中が厨房。テーブル数卓というお店。 オキニイリは牛肉うどんだったのだけど、ひさしぶりに来たら「牛バラうどん」って名
牡蠣の季節です。「貝だらけ」でランチにしようと新宿西口。 ヨドバシカメラ本店近くの路地に面した貝がおいしい海鮮料理の専門店。 同じビルの2階には「豚珍館」って定食屋さんがあって、開店前から行列でした。 で、11時。豚珍館の行列は動きはじめる。 さてボクも食事をと一階の引き戸をあけると「うちは11時半からなんです」って。 あらら、30分の勇み足。 散歩しながら時間調節。足が進んで開店時間を5分過ぎてお店に入る。 そしたらもう半分近くの客の入り。近所のサラリーマンでワサワサし
ドトールコーヒーで虫養い。 ジャーマンドッグをメインに選びアイスコーヒーのお供にします。 ドトールコーヒー以前の日本のホットドッグってロールパンにウィンナーを挟んだ程度の「調理パン以上料理未満」って感じだった。 誰も期待しない料理をわざわざ食べるにふさわしい料理と認識させたお店がドトールコーヒーだったんだろうと思い出す。 ホットドッグと名付けると期待を生まない。 だから「ジャーマンドッグ」と名前をつけて売ったんでしょう。 昔は本当においしかった。厨房のカウンターから見える
日本全国から集まってくる人たちと打ち合わせ。品川が都合よかろうと品川集合。 朝に「常盤軒」のそばにする。 「品川26号そば店」といういかめしい名前の店で、横須賀線のホームにある。 大学に通っていた頃、住まいは逗子で三田から家に帰る途中、小腹満たしに来ていたお店。 当時、今では総武線と乗り入れしている横須賀線も当時は東京駅発で、三田から東京駅に出れば確実に座って帰れる。 でもこのそばが食べたいからと一旦品川まで来てささっと食べて東京駅まで戻ることもありました。 天ぷらそば
出発前にタナカくんの好物を食べておこうとシティベーカリーにやってくる。 目当てはここのクリームパム。 レモンクリーム、ピーナツバターと季節によってフィリングが変わる。 今の季節はヘーゼルナッツクリームパフ。 ヘーゼルナッツが大好きだったから、今日は食べなきゃと思って食べる。 お供はアイスコーヒーにした。 ゴロンとまるで松ぼっくりみたいな形。ゴツゴツしていてパフのてっぺんにはアーモンドブールのクッキー生地が貼り付いている。 そして粉糖。横に2つに切り分けて中にたっぷりヘーゼル
ひさしぶりに西荻窪の「夢飯」に来てみる。 海南鶏飯の専門店で、まだ東京で扱うお店が少なかった頃からあった。 シンガポールでタナカくんと一緒にホーカーセンターにいったのネ。 ボクは雲呑麺を食べるのが目的だったんだけど、鶏好きのタナカくんは海南鶏飯を食べた。 それがいたく気に入って、東京でも食べられないかと探した。 これが結構難儀で、見つかったのがこのお店。 行ってたちまち気に入った。 それから何度か来たのだけれど、駅の反対側にキッチンキャロットを見つけてしまう。 以来、西荻窪
お昼ご飯にグレースにきた。 昔、うちの近所にあった喫茶店が移転開業したお店。 喫茶店のときには朝食メニューがたのしくてよく行っていた。 朝食が終わると喫茶店的スパゲティやカレーのランチがはじまって、それがどれもおいしくって重宝してた。 タナカくんはカレーが好きで、朝からカレーを食べることが多かった。 信濃町に移転した今はカレー専門店になっていて、それ今日はなつかしカレーで昼にする。 ロースカツカレーをお願いし、そうだ、朝カレーにはゆで卵がのっていたよなと思い出してゆで卵も
昨日、ひさしぶりに近所の「やきとんあかし」に飲みに行った。 友人とタナカくんを偲ぶ夕べ…、って感じの夜であかしにきたのは5年ぶり。 お勘定をしようと立ち上がったら「もしかして」って声をかける人。 四谷三丁目界隈で「もしかして」ってかかった声の続きは「サカキさんですか?」であることがほとんどなので「はい、サカキです」って振り返りほんの少々の立ち話。 一緒に飲めればよかったのになぁ…、って思いながら家に帰って、今日は「荒木町さわ野」で昼にしようと思った次第。 昨日に続いてタナカ
今日はハンバーガーな気分になった。それで四谷の「クルーズバーガー」。 ハンバーガーがおいしいけれど、チキンウィングやチリビーンズもおいしくて使い勝手のいいアメリカのダイナーって言った方がしっくりくる店。 いかにもハンバーガーが好きでしょうがなさげな男子たちが、ニコニコしながら料理を作る様子もステキなオキニイリ。 チーズバーガーのランチセット。 コールスローとスープ、ソフトドリンクが付いてて、スープはクラムチャウダーかチリが選べる。 どちらもおいしく、ふたりでくるとひとつづつ
名古屋から東京に向かう新幹線に乗る前にひさしぶりに「松浦商店」 の「なごや」を買った。 父が大好きだった駅弁で、一緒に出張して名古屋から帰るときには必ず買って一緒に食べてた。 今ではすっかり珍しくなってしまった幕の内弁当で、料理のひとつひとつが丁寧に作られているのがオキニイリでね。 野菜の煮物は甘すぎず、塩辛すぎずのやさしい味わい。 豆腐の変わり揚げにホタテ風味のフライ、サワラの塩焼きとご飯のおかずにぴったりな日本の料理がしっかり揃う。 かまぼこ、甘い卵焼き、昆布の佃煮と
おいしいお昼のおいしい〆をと「オールシーズンズコーヒー」にやってくる。 入り口脇に大きな焙煎機がおかれてて、工房の中でお茶を飲んでる感じがたのしいお店。 バエるプリンがインスタグラムで人気のようで、インバンドさんもやってくる。 ただ一時の熱狂的な混雑はなく、ほどよくにぎやか。いい感じ。 今日はチーズケーキを食べることにした。 四谷三丁目に支店があったとき、タナカくんといくたび甘いものをひとつたのんで分けることにしてて、いつもプリンにしようかチーズケーキにしようかで迷ってた
どこで食事をしようかなぁ…、って四谷三丁目の交差点近くを歩いてた。 「新記もいいかなぁ」って見上げたら窓の向こうに馴染みのスタッフ。それで新記にすることにした。 2階にあがってお店に入り、さっきの人に「目があっちゃったから」って言って笑ってカウンターの席につく。 今日の町は不思議なほどに静かで、車までもが少なく感じてちょっとさみしい。しょうがない。 香港麺と小さな丼のセットがある。 汁なし、汁あり、麺が香港式に日式と好みを選んで注文できる。今日は汁なし香港麺。丼は排骨飯がい