腕のしびれの原因について
最近、腕がしびれると言う人が連続で来院された。
腕がしびれる原因としてよく言われるのが、頚椎(首が悪い)、胸郭出口症候群(鎖骨の下で神経が圧迫されておこる)、脳梗塞の前兆、リンパ・血行不良など。
もちろんそのような事が原因でおこる事もあるけれど、
今回多かった原因としては、胸髄3番が糖化することによるしびれだった。
糖化と言うのは5~10年前から注目されている現象だけど、簡単に言うと、糖分(砂糖や小麦粉などの糖質・炭水化物)が蓄積していると言う事。
糖質の過剰摂取であったり、膵臓からインシュリンが正常に出ていないせいであったり、色々考えられるけど、今回の場合は糖質の過剰摂取が原因。
ほとんどの人が過剰摂取が原因だと思う。
人体を構成しているものは諸説あるけれどだいたい、
水分(約60%)、タンパク質(15%)、脂質(14%)、ビタミン・ミネラル(7%)、糖質(1%くらい)
ってことは、糖質はほとんど食べなくてもいいくらいだけれど、美味しいものとかはだいたい糖質だから、中々食べないようにするのは難しいね。。
なぜ胸髄3番に糖分が溜まってしまうのか?と言うと、はっきりとしたエビデンスはないので、仮説にはなるけれど、共通しているのは猫背って事。
猫背の人は、ちょうど胸椎1〜3番あたりが前にクネッと曲がっていて、その部分で血液や脳脊髄液の流れの滞りが起きてしまうことで糖分が溜まってしまい、神経の何らかの反応により腕のしびれが出てきていると考えられた。もちろん首の骨のゆがみなどはチェックして、頚椎の5番〜7番も位置異常(ゆがみ)があった。腕のしびれは、頸髄(首)の6〜7番が原因でおこると医学書にも書かれている。
それを踏まえて、流れとしては、
1、まず糖質の過剰摂取、そして日常での姿勢の悪さ(猫背)。
2、それにより胸髄3番に糖質が溜まる。
3、糖質が溜まると組織は硬くなるから、脊髄の伸縮性が減り、頚椎(首)にも負担がかかり、曲がってくる。
4、そして、頸髄(首)5〜7番の間にある椎間板がねじれたり、ひしゃげたりする。
5、結果、頚椎(首)の横から出てくる腕の神経(腕神経叢)が圧迫され、腕のしびれがおこる。
と言う流れ。
ちょっと難しく書いちゃったけれど、
治療としては、週に2回の猫背の調整と体全体のバランス調整。(猫背だけ治しても全体のバランスが悪いとまたすぐに猫背になりやすい為。)
日常のアドバイスしては、糖分を徹底的に控える事。
砂糖(ケーキや和菓子などお菓子全般)
小麦粉(パン、ラーメン、パスタ、お好み焼きなど色々)
揚げ物(油は火を通すと酸化しやすく、血液がドロドロになりやすい為)
乳製品(牛乳、ヨーグルト、アイスなどはリンパが詰まりやすくなる為)
を避けてもらって、野菜や肉類中心(高タンパク・低炭水化物)
可能ならば岩盤浴もオススメ。体の毒素や糖分のなどの老廃物を出せるので。
あとはスマホを見たりするときになるべく下を向き続けないこと。
急激に首を動かしたり、振り向いたり、ストレッチしないこと。
(共通点としては、せっかちな性格というのもある。首の動きや行動が早くて、それが脊髄に負担をかける場合もある。)
それで、大体2週間でしびれが緩和し、1ヶ月〜2ヶ月でほぼほぼしびれは無くなった。もちろん猫背もマシになったけど、長年のそれこそ10年、20年も前からの猫背はそう簡単にビシッと真っ直ぐになると言うことはない。
けれど、それ以外の肩こりや動悸などの不定愁訴も改善してきているので、ご本人も喜んでくれていて、引き続き治療を行っている。
糖化と言うのは、体のあちこちで起こっている。
猫背を治すだけでもしびれが治ることもあるけれど、やはり根本的なところは糖質の過剰摂取と言う原因があるので、それを改めないとまたきっと近いうちにしびれは再発すると思う。
治すのも大事だけど、再発させないと言うのも大事。
もし腕のしびれが治らないと言う人は試してみてください( ̄^ ̄)ゞ
(*ただし事故などの強い衝撃が入ったことでしびれを起こしている場合は原因が違うので該当しません。)
あと、脳梗塞の前兆の場合もあるから、
その場合はめまいやフラつき、肩こりが酷いなどの症状が出たりするから、その症状がある時はすぐに病院へ行きましょう!
「〇〇を自分で治す方法はありますか?」
「〇〇のような症状の場合はどんな治療法が良いですか?」
「〇〇のような病気はどのようにすれば良くなりますか?」
などを知りたい方は、コメントに書いて頂くか、プロフィールに貼ってあるホームページから、メッセージを送って頂けたら、それに関する記事を書きますので教えて下さい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?