連作短歌「東京」1
夢追うて書を捨て町へ捨て猫は虎を想いし戦闘開始
無軌道に啖呵を切って虚勢はくけれども町は素知らぬふり
遠き春あなたが歩き見た桜池のほとりで眺め語らう
六畳間傾く夕陽草の香子の笑い声コンバース履き
肉を食い首をかしげて弧を描く瞳を見つめて生きようと思った
夢追うて書を捨て町へ捨て猫は虎を想いし戦闘開始
無軌道に啖呵を切って虚勢はくけれども町は素知らぬふり
遠き春あなたが歩き見た桜池のほとりで眺め語らう
六畳間傾く夕陽草の香子の笑い声コンバース履き
肉を食い首をかしげて弧を描く瞳を見つめて生きようと思った