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読みました。『スタンド・バイ・ミー』(スティーブン・キング、新潮文庫)。 途中の、知らないカタカナの固有名詞が立て続けに出てくるあたりで「これだ、これだよ、これが外国小説の苦手なところなんだ」とクラクラしたりとか、「○○なのさ」みたいなアメリカ文学特有(だと私は思っているが私だけだろう)の訳に気持ちが置いて行かれそうになったが、いや、でもやっぱりいい小説なのだと思う。 思う、とぼんやりした表現になってしまうのは、細部とか構造とかまで深く読み込めていないからなのだけれど(と
ある程度予想はしていたが、予想通り過ぎてがっかりだ。まあ人間というのはそう変われないのだから仕方がない。 外国の小説を読むぞ、こんにちは海外文学、さようなら積読と言って表向きは意気揚々と始めてみたものの、結局腰は重いままで、新潮文庫のスティーブン・キング『スタンド・バイ・ミー』の「はじめに」を読んで、「スタンド・バイ・ミー」を読み始めて、まだ冒頭の部分なのに一旦閉じて、気がつけば私はカレー沢薫を読んでしまっていた。 それはスティーブン・キングよりもカレー沢薫の方が面白い、
私の本棚には海外小説がいろいろとあるが、実際に読まれたものは一部だけで、多くの本はいやゆる積読だったりお飾りのようだったりする。 学生時代に外国文学を囓っていた関係で買った本、面白そうだと思って買った本、話題なっていた本、格好つけて買った本など集めた理由は様々だが、読もう読もうと思っているうちに気がつけば何年も経った。 そしてその間にも本は増え続け、「ああ、読んでいない」という後ろめたさも積み重なっていった。 このままだと読まない本に侵食されるだけでなく、「外国の小説も