組み込まれた病気なら
「今回は健康器具が主人公や」
『健康って何……素朴な疑問だよ』
「なるほど。改めて考えんわ」
『わかった気でいるかなと』
「気分よく過ごせたらええで」
『肉体はもちろん、精神面もね』
「そら難しな。歳であれこれ」
『あはは~病気自慢が始まりそう』
「未病いう考え方あるんや」
『病気でないってだけか』
「氷河期と間氷期みたいな」
『かんぴょう巻きはスキだけど』
「(;一_一)」
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
今回の私物語は健康について探りました。
人が決めた健康ではなく、健康の視点から観れば、どのような風景か──
ではいつも通り、イラスト担当の朔川揺さんと創作談話を始めましょう。
♡♡♡
「冒頭から意味深なこと書いとったな」
『ああ。肉体の健康と霊魂の健康ね』
「確かに、肉体は謂わば借り物や。この世にある間だけ、使わせてもろてる」
『肉体中心の生き方になったら、この世に生まれた目的がブレると思うんだよ』
「人によって違うやろけどな」
『もちろん、オレの目的ね』
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私の信条は流布しておりません。
同じ方もいらっしゃるでしょうが、ここらで確認しようかなと思います。
本当の自分は、永遠不滅で自由自在な霊魂である。そう理解しているのです。
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「ずっとお読みになっとる方は、きっと毎度お馴染みいう感じやで」
『あはは~スビバセン。でもオレ、圧倒的な少数派らしいからさ。確認しておかないと』
「霊魂が前世で理解したことを、生まれる前に守護の神霊と決めた通り、肉体次元へ映し出す……どや。わたしかて言えるで」
『ははぁ~師匠と呼ばせて下さい』
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霊魂は本来、自由自在です。
しかし、想念を持って不自由となりました。
ですから、想念に気づいて捨て、自由自在性を取り戻そうとしています。
それが霊魂にとっての健康なのです。
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「なんで想念なんか持ったんや」
『そりゃぁ、不自由を味わうためさ』
「は。なんやて……アホちゃうか」
『だね~完全完璧絶対のアホです!』
「ほな、ガツガツ食べてブクブク太っては、ダイエットで汗かいて……これ全部、不自由を味わうため言うんか」
『太るのは、搾取されてるという理解が原因の場合も多いよ。それだと、あり方に気づかない限り、ダイエット効果は一時的かも』
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不自由になって自由自在を知る。
逆説的であるものの、私はこれ以外、病気の原因を説明できませんでした。
現代医学は対症療法に留まります。真の原因が何か、答えてくれません。
前世の理解という捉え方へ辿り着くことで、私はようやく腑に落ちたのです。
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「いくら人生振り返って原因探っても、偶然やとか運いてへんとかなるからな」
『遺伝だから、子は親を選べないからって言われたら、救いがないって思っちゃう』
「それで納得しとる人はええけど……わたしもなんか腑に落ちんかったわ」
『前世で自分が理解した通り展開する。そう捉えたら公平だなって感じたの』
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あれから、なんとか人生を良くしなければという焦燥が消えました。
これはもう仕方ない。このままでよい──諦観のような自棄のような。
かといって、悲観するのでもございません。できる限りは足掻いてみるのです。
また、思うようにいかない時、他人や偶然へ責任転嫁することがなくなりました。
ああ、決まっていたんだ……
ここで理解すれば、次の世界を創れるのか。むしろ、希望に溢れてきたのです。
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「微妙なとこやで。空想世界へ逃げ込んで、自分を慰めとる。そんな批判あるやろな」
『たーしかに確かに。でも、オレは気分スッキリ爽快、元気になれたのさ』
「本来の自分は永遠不滅で自由自在、何度でも生まれ変わってやり直せるんやったら」
『死後の霊的世界が本番入試なんだよ。今は受験準備で模擬試験みたいなものさ』
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模擬試験は健康診断と同じです。
順調に進んでいる点が確認できる。不足分は補う。間違えたら正せばよい。私にとって、この肉体人生はそのような時間です。
永遠不滅の自由自在性を得た霊魂の自分が、一体どのように生きてゆくのだろう。
私が想像できる最大限の心地よさなど、遥かに超えた世界でしょう。
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『イラストありがとね、助かったよ』
「ほな、よかったわ……助かった?」
『あれ見てたら、癒されるのよ』
「寄り添うイヌネコの後ろ姿やで」
『じぃ~って書き文字がジワってさ』
「わりと好きなんや。ああいうの」
『いつも通り、進む方向が見えてきた』
「嬉しいお言葉や。ありがたいやん」
♡♡♡
お読み頂き、ありがとうございます。
次回の私物語は5月7日午後3時です。
こちらが11日木曜午後6時となります。
是非いらして下さい!