地獄の沙汰も笑顔なら
「今回はこの世が地獄いう話やった」
『いや天国だって笑う人もいるけどさ』
「道術家のフジさんとしてはあかんのや」
『一人でも地獄に感じる人がいたらね』
「はぁ。一人でも。そらムリやない?」
『たーしかに確かに。だから地獄なの』
「ほな。どないすればええんやろ」
『理解すればいいのさ。次へ向けて』
♡♡♡
こんにちは!
フジミドリです☆
新シリーズは【癒や詩絵物語】です。
今回【この世は地獄】を扱ってみました。
素朴な疑問が浮かんだのです。
(なんでこんな生きにくいんだ)
道術家である私は、まず中真の仙骨を意識します。頭脳とは別の回路を使うのです。
スッと浮かぶ感覚がございます。
この感覚から物語と詩を創り、朔川揺さんの描いて下さる絵に添えてみました。
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「理解いうても受験勉強とは違うやろ」
『うん。頭を使った思考じゃない』
「心いうか感情とも違うんやね」
『永遠不滅の霊魂が理解するんだよ』
「そこらがなぁ。雲を掴むような話やねん」
『スビバセン。言語じゃ表現しきれない』
「霊魂の理解はまだ決まってへんのやな」
『そう。理解が次の人生を創るんだよ』
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2019年6月にNOTEを始めて以来、ずっと同じことだけ書いて参りました。
この世は決まっているからそのままでよい。全てに意味がある。変える必要はない。
なぜこのような人生であるのかを理解する。その理解が次の人生を創るから──
理解とはあり方です。
苦手な人の良い面も見てみましょうとか、物事は肯定的に捉えれば気持ちが楽になりますといった方法論ではございません。
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「そうは言うてもなぁ。ちっともお腹へっこまんとか、老後はどないなるんやろとか」
『あはは~そりゃオレだって不安や恐怖心は浮かぶよ。抑えたらもっと強くなる』
「せやけど、思考を捨てろとかエゴは手放せとか言われたかて、なかなかでけへんよ」
『揺さん、思考を捨てろって諭すのが思考だよ。エゴは手放せと囁くのもエゴなのさ』
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巷に溢れる言説の多くが、現世利益を求めるものではないか。そう感じております。
思考を捨てろ、エゴは手放せなども、道術家である私から見れば、この世でだけ通用する対処療法に過ぎません。
どなたにも来る、肉体を脱ぎ捨てた死後の世界では、思考もエゴもないのですから──
私は、決まっている人生を映画でも観るように味わい、次の人生へ繋ぐ糧と致します。
この世が地獄に見えてしまうのは、前世でそのような理解をした私だからなのです。
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『揺さん、今回もイラストありがと』
「ええ顔しとる柴がおってな。これや」
『へえ~なかなか凛々しい顔つきだね』
「いろんな犬がおってええんやけど」
『この書き文字を見たら元気出たよ』
「ほな。よかったわ。地獄いうてもな」
『あはは~そっか。オレらにとって』
「抱腹絶倒の場面ばかりが浮かびよる」
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【鬼灯の冷徹】というコミックがございまして。アニメ化も人気のようですね。
地獄を舞台とするこのギャグ漫画、私たちはとても楽しみに読んでおりました。
先程も、そういえばと、つい手元にある最終巻を読み返してみますと、笑い転げて執筆が中断してしまうほどだったのです。
どうやら、私たちにとっては、地獄の印象も一般的と言えません。要注意です。
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お読み頂きありがとうございます!
次回のフジミドリは4月14日の午前十時。こちら西遊記が18日の午前九時です。
是非いらして下さい☆