詐欺師の棲む星

「今回は詐欺に遭う話やったな」
『うん。他人事ひとごとじゃないよね』
「そうやな～例の予防接種ワクチンかて」
『欺瞞だましが暴露されてきたもん』

「国家ぐるみどころか地球規模やで」
『あーあ。やらかしちまったねぇ』
「誰も責任とれへん。どないなるんや」
『死後の世界で糾弾されるだろうよ』

「糾弾なぁ。地獄の閻魔様とかから？」
『あはは～そんな設定も面白いけどさ』
「ほな、一体誰が糾弾するいうねん」
『そりゃやっぱ霊魂ほんとうの自分だよ』

♡♡♡

こんにちは！
フジミドリです☆

新シリーズは【癒いや詩絵しえ物語】です。
今回は【投資詐欺】を扱ってみました。
素朴な疑問が浮かんだのです。

（どうして騙されるのか？）

道術家どうじゅつかである私は、まず中真ちゅうしんの仙骨せんこつを意識します。頭脳ろんりとは別の回路みちすじを使うのです。

スッと浮かぶ観覚かんかくがございます。

この観覚から物語と詩を創り、朔川揺さくかわようさんの描いて下さる絵に添えてみました。

♡♡♡

「フジさん、騙されたことあれへんの」
『あはは～とんでもない。何度もあるよ』
「おやまあ。意外やで。見直したわ」
『え。見損なったの間違いでは？』

「いやいや。恥ずかしいことや思うで。誰かて隠したなるわ。知らんフリするもんやろ。わたしも騙されたことあるからわかるわ」

『たーしかに確かに。人生が決まってないって考えてる人は、きっとツラいだろうね』

「なるほど。なんもかんも決まっておる言うフジさんなら、仕方あれへん思うんや」

『前世の理解で決めてきたのさ』
「なんでまたそないなことを……」
『この世で済ませる業ごうがあるからね』
「はぁ。難儀なことやなぁ」

♡♡♡

私は現役の塾講師です。
かれこれ三十五年になります。

お子さんを預けて下さる親御さんからご覧になれば、不合格であった場合、私などまさに詐欺師と映ることでしょう。

面と向かって罵倒された経験ためしはございませんが、心中お察しすればそうであると、意識の奥深い領域で感じて参りました。

騙されたこともあれば、騙したこともある。それが今回の人生と言えましょう。

仕事以外でもございます。

私に対して何か期待を抱かれた方。私の言動が意図した通り伝わらず、騙されたとお感じになる。あり得うることです。

私たちは、そうした危うい人間関係が蔓延はびこる惑星に生まれて参りました。

♡♡♡

「そこまで考えたことあれへんな。何を思うかなんて相手の勝手じゆうやろ。責任取れんわ」

『ところがさ、死後の世界では何も隠せないから暴露されるわけよ。それで、相手が何を思ったかって経緯ながれも追体験するの』

「ありゃまぁ。そら知らんかったわ。えらいことや。どないしたらええんやろ」

『ふっふっふ。それならば、フジミドリから霊験れいげんあらたかなこの壺を買いなさい……』

「フジさん売るんやったら奇妙な壺やろな。柴犬アクセサリーとかのがええわ」

『あはは～壺は買わなくていいから、死後の世界に備えるのさ。生きてる今のうちだよ』

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人生は決まっていない。どうにでも変わる。そうお考えの方は、騙された顛末を解決なさろうと奮闘されることでしょう。

あるいは後悔や自責の念に苛まれたり、挽回なさろうと焦って二次被害を引き寄せたり。

しかし私は、決まっているから変えられないという立ち位置です。それで、時間とエネルギーを死後の世界へ向けられるのです。

騙した側は死後の世界で糾弾されます。逃げられません。だからそのままでよい。

それなら、なぜ私にそのようなことが起こったか、意味を探ろうとするでしょう。

ご安心ください。何をどうなさればよいか。中真に訊きけばわかります。どなたにも仙骨はございます。ただ意識なさるだけ。

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『イラストありがとう。癒されたよ』
「今回の柴はちょっと呆れとるな」
『マジ笑っちゃった。ほのぼのする』
「あるんやで。こういう顔ホンマ」

『ワンコから見て、人間は複雑すぎる』
「そうやね～もっと素直シンプルにいかんと」
『ただ中真の仙骨を意識すればいいのさ』
「確か柴にも仙骨はあるんやったな」

『もちろん。動物は中真観覚だけ』
「人間は考えたり思うたりするから」
『流れに任せたらいいんだけどね』
「まぁフジさんの壺はいらんけどな」

♡♡♡

お読み頂きありがとうございます！

次回のフジミドリは５月１９日です。こちら西遊記が２３日となります。

是非いらして下さい☆

ではまた💚