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見沼の散歩/龍のいた景色

 身近過ぎて逆にあまり見ていなかったような場所が、自分にとっての見沼です。
 実際に絵に出てくるものが直接的か間接的かはともかく、再び自らの五感で改めて感じておきたいと思い、自転車にまたがり出発。

畑が広がる。
芝川。
夏も終わり。
空が高くなってきた気がする。静か。
夕方。芝川の土手の夕陽。清濁飲み込むような美。

 見沼代用水沿いに自転車を走らせ、なんとなく氷川女體神社へ。
 中学生の時の写生大会で描いた景色もほとんど変わっていなかった。変わっていないなぁと思いつつ、果たして写真で撮った場所だったらこんなに覚えていたかなとも同時に思う。感度は鈍く、記憶力も並以下の自分でも、半日腰を据えて描いた風景なら、ひょっとしたら一生忘れないのかもしれない。場にまつわる関わり方は、深い部分にズドンと沈む何かがあるのでしょう。
 数名拝んだりしている。さすがこの辺りではかなり大きな神社。散々蚊に刺されました。

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