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はじめてのカメラ購入(一眼編)

「一眼カメラ欲しいんだけど、どれ選べばいいかわかんない」
といわれたので、どうアドバイスしたもんか考えていたら楽しくなったので独断と偏見に満ちたカメラ選びをお伝えします。

前提

写真はスマホとかコンデジで撮ったことある。もうちょっと本格的に写真を始めてみたいけれど「F値が」とか「APSが」とかわかんない。
という方向けに写真専用の機材である「カメラ」としての1台目は何がいいのかについてアドバイスをする、という前提です。あと、新品から選ぶというのも前提です。

最初の質問「何人の諭吉を生贄に捧げられるか?」

とりあえず10人は飛んでいくと思ってください。それ以下でもできなくはないですが、5人は飛んでいきます。

一方で残酷な事実として、写真は札束の厚さで全然変わります。撮れる色の深さも、1枚の写真の情報量も。諸々投資を続ければ1,000万も超えてしまうような世界です。なので「どんなカメラがおすすめ?」という質問には必ず「"この予算の中だったら"どんなカメラがおすすめ?」」という前提が必要になります。

最低限の構成は以下の6アイテム

まずカメラを買うにあたって最低限買うべき6種類のアイテムたちを紹介します。

言うまでもなく①カメラ本体②レンズ。一眼カメラを買うということは、カメラとレンズが分離できるカメラを買うということです。この2つの選択こそが全体の8割を占めます。選び方は後述。

あとは③SDカード等の記録媒体。今回検討する候補に上がるのは十中八九SDカードです。容量の他にもいろいろなスペックがありますが、このレベル感であれば「容量の大きさ」と「値段」だけ考えればいいでしょう。
8GBでもそこそこ撮れますし、16 or 32GBもあれば充分でしょう。

コンデジを使っている人にとって意外な存在が④レンズカバーです。レンズを保護するためのカバーで、安くても4,000円くらいします。これがあれば「レンズが傷ついた」を防げるので、買い切り型の保険と思っていれば良いかと。

あとは⑤カメラ保管用の箱とセットで⑥乾燥剤も買っておくと吉です。意外かもしれませんがレンズにはカビが生えます。特に日本の夏は高温多湿なので、最悪「買って1年持たない」可能性すらあります。

例えば箱や乾燥剤はこんなやつでOKです。

いざ、電気屋へ

買うべきアイテムがわかったら電気屋に行きましょう。ネットでも買えますが、周辺機器を間違いなく買うには電気屋で店員に見繕ってもらうのがベストです。最初の一歩で玄人のふりをするとヤケドします。

カメラのボディ選び方は「金額」と「軽さ」でOK

せっかく一眼カメラを買うのであれば、様々なステータスをいじって楽しみたいものです。しかし最初からいろんな数値を見比べても混乱が増すだけです。

そこで初心者には「金額」と「軽さ」で比べてみるのをおすすめします。

まずは「金額」から。兎にも角にも予算が決まらなければ買うものは選べません。金額感で言えば「10人の諭吉」が飛んでいってからが本番です、が最初は10人以下で収まるようにするのがいいでしょう。

次に「軽さ」です。これは軽いのが正義です。重たいカメラは持ち歩かなくなります。予算の中で一番軽いカメラを選びましょう。

カメラのボディには他にも「ISO」や「シャッター速度」「センサーサイズ」など様々なステータスがあります。が、これらはまずは気にしない。最近のカメラなら大抵の状況でそこそこ撮れます。これらにこだわるのは「自分が撮りたい写真」が明確になってからでも大丈夫です。

「そんなのめんどくせぇ!」って人はとりあえずこちらのCanon「EOS Kiss」がおすすめ。理由は現代の3大カメラメーカー「Nikon」「Canon」「SONY」の一角であり、超軽いからです。

レンズはボディと同じメーカーが基本

次に大切なのがレンズです。以下、初心者向けに細かい話を省いた(つまり、詳しい人が見ると怒るような乱暴な)説明をします。

まずとして「ボディとレンズは同じ会社じゃないとは使えない」のが基本です。CanonのボディにはCanonのレンズしか使えません。NikonのボディにCanonやSONYのレンズは使えないと思っておきましょう。

ただ、例外的に「汎用性のあるレンズ」も販売されています。具体的にはTAMRONとSIGMAの2社です。この2社のレンズはCanon用やNikon用、SONY用が用意されています。例えば「Canonのボディ」に「Canon用に設定されたSIGMAのレンズ」をつけて使うことができます。

TAMRONやSIGMAの方が、Canon・Nikon・SONYのレンズよりも安い場合が多いです。ただ、今回おすすめするような機種だとレンズとボディがセットの場合が多いので、あまり深く考えなくても大丈夫です。

レンズはボディとセットのものを買う

レンズ選びはカメラ選びの醍醐味です。しかしこれを味わうにはまだ早い方をこのnoteでは対象にしています。なので、レンズ選びは黙って「セットになっているもの」にしましょう。

とはいえ、レンズ選びの沼を体験しないのはもったいない!
ということで、初心者なのにボディとレンズを別々に買おうという愚か者(過去の私)のためにレンズの選び方-超入門編-をお伝えします。

はず、高いレンズ安いレンズは何が違うのか。ずばり「高いレンズの方がいい写真が撮れる」です。札束は力です。足りない資金分を私たちは愛と勇気と技術で補うのです。

レンズと書いてあるごちゃごちゃした記号の読み方

例えばこちらのレンズ。
「Canon 標準ズームレンズ EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM APS-C対応」
はい、呪文みたいですね、ひとつずつ解説していきましょう。

まず頭の「Canon」はメーカー名です。次に「標準ズームレンズ」というのは、無視してOKです。

「EF-S18-55mm」の部分は数字に注目しましょう。この数字が小さいほど「広い範囲を撮る」ことができます。逆に大きいほど「拡大して撮る」ことができます。
このレンズの「18mm」は割と広めです。また「55mm」というのは比較的人の目で見た感じに近いと言われている大きさです。
「200mm」とか「300mm」は運動会で子供の顔のアップを撮りたい時とかに求められる数字です。最初は「50mm」が含まれているくらいがちょうどいいでしょう。

「F3.5-5.6」という数字は流し読みでOKです。この数字が小さいほど高くなります。じゃあ小さいと何がすごいのかと言うと、背景がボケます。
一眼カメラでやりたい「背景がボケた写真」を撮れるポテンシャルはこのF以降の数値が物語っています。
ただ、この数値が高くなるほど値段もしっかり高くなるので一旦は無視でOKです。予算が許すならこの数値が小さい方が背景のボケた写真が撮れて楽しいです。

電気屋さんに並んでいるレベルだと「F1.8」か「F1.4」あたりが限界値だと思います。「F2.8」もあればけっこう楽しめます。「F4」でもそこそこ楽しいです。

「IS STM」は無視。

「APS-C」というのはセンサーサイズです。現実的に手が届く範囲だとこれと「フルサイズ」の2種類があります。APS-Cとフルサイズでは値段が2倍以上変わります。その分、フルサイズの方が「撮れる写真の幅」が広がります。が、今回選ぶ「最初の1台」では深く考えなくてOKです。
「予算が許すならフルサイズも対応したレンズ」を買っておくとお得ですが、APS-Cでも全然問題ありません。

使いたい状況にあわせてmmを選ぼう

長々と書きましたが、最初の1本目のレンズで考えるべきは「金額」と「重さ」と「mm表記」で充分です。そして、金額と重さはボディ選びのときと同じです。

mm表記は、使いたい状況に合わせて選びましょう。

風景などをドーンと広く撮りたい場合は「30mm以下」のレンズを選ぶといいでしょう。

人物を自然な距離感で撮りたい場合は「35mm ~ 70mm」の間くらいで選ぶといいでしょう。この辺は好みが分かれます。別に80mmでもいいし、20mmでも大丈夫です。

遠くから撮りたければ、その遠さに合わせましょう。目安は「90mm以上」です。具体的には電気屋さんで触ってみるといいでしょう。遠いほど数値が大きくなります。

単焦点かズームレンズか

忘れてはいけない、カメラレンズには単焦点とズームレンズがあります。単焦点とは「拡大も縮小もできない」代わりに「その大きさで最高のセッティング」がされたレンズです。しばりプレイみたいなもんです。

一方、ズームレンズは設定された幅の範囲内であれば自由に拡大縮小ができます。この2種類はmm表記のされ方で区別できます。

単焦点レンズは「50mm」のように1つのmm表記だけがされています。一方ズームレンズは「16-80mm」のように幅があります。この幅が最小と最大の値を表しています。

1個目のカメラで無難なのはズームレンズです。この選択は「間違い」ではありません。しかしテストで言えば80点の答え。合格だけど満点ではない。

一方、単焦点レンズは「0点」のリスクから「100点」の可能性まで秘めています。ドンピシャのレンズが見つかればそれが最強です。あと、単焦点で撮影していると撮影技術が上がります。

さいごにおすすめのカメラたち

とか長々書いてきましたが、最後におすすめのカメラたちを紹介します。このリンクから買ってくれるとAmazonから僕にお小遣いが払われるので「約だった!」と思ったらぜひこちらからご購入ください。

ちなみに筆者が使っているカメラはこちら。購入時よりもだいぶ安くなってますが全然現役で使えます。

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齋藤商店
齋藤商店の公式noteです。公式サイトはこちら(https://sites.google.com/view/saito-md/)です。

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