暴徒と化すハロウィン、悪口大会と化すママ会。品格のある人とは?
渋谷で横倒しにされている軽トラックを見て、
「ん?なんで倒しているんだろ」と不思議に思った。
あとから、あの人たちはアドレナリンぶしゅーの状態を共有したくて、
ぶしゅー記録のモニュメントとして軽トラ横倒しをしたのだろうと思った。
もし、黒塗りセンチュリーがそこにあったら……持ち上げないと思う。
軽トラだったからやろうとした。半分正気だったんだろうな、なんて思った。
こういうことがママ会にもある。
その場にいる人の「共通の敵」をモニュメントとしてつるし上げるのである。
敵はママたち各自の夫だ。
ひと様の夫をこけおろすのはさすがにしなくとも、乳幼児を抱える母たちが思うこと、その旦那さまたちの行動はほぼシンクロするので、簡単に悪魔会議が出来上がる。
長子が乳幼児だったころ、旦那の悪口を一番飛ばしていたのは何を隠そう私である。
「死ねばいいのに」と本気で思っていた。
だがおもしろいことに、悪口を言いすぎるとその毒に自分もやられてくる。
「死ねばいいのに」と思っている旦那と結婚して子を成してしまった自分の情けなさ、甘さ、本当に旦那が死んだあとの生活の貧しさ、連面とつづく育児人生を一人で背負う覚悟のなさ……などが感じられて、そのうち悪魔会議の色も薄くなっていった。
それはその場にいたママたちの心がある程度澄んでいて、成熟した大人だったからの収束であるように思う。
これが小学校のとあるクラスだったとして「〇〇くんてキモいよね~」なんて始まろうものなら、笑いごとでない事態に発展するだろう。
親が清く正しい姿勢を見せれば、子どもも自然にそうなるのかは、私にはわからない。
少なくとも悪口まみれの雰囲気の家庭で育てば心はすさむから、そこよりはマシだとは思うけれど。
人間の品格はどう醸成してゆけばいいのか。
品のある人って、身体から虫よけ成分が出てヘンな虫が寄りつかないようにできているように思える。
常日頃から自分の「雑加減」をひしひし感じる私にとって、少しでも品を高めることはできるのか……。
育ち的にもう無理なのかもしれないけど、大人になったからこそ後輩(子どもたち)に見せる姿が重要なのだろうな、とは自覚している。
しかし、品のある人ってどんな人なんだろう?
所作や言葉が美しい人?
今日の結論では、
負の感情をコントロールできる人
としておきます。