飲む吉沢亮。
単刀直入にいって、吉沢亮が好きです。
年甲斐もなくとか、ヘタしたら母親目線とか、いろんな言い訳と前置きをさっぴいて、あえて言おう、ドンズバ好みであると。
高校時代からの付き合いである友人hにその旨伝えたところ、「また、それか」と斬られる。
どうやら顔面もさることながら、全体を構成するアノ雰囲気にDNAレベルで反応するらしい。
アノ雰囲気、を自分なりに因数分解してみると、「骨格」に行き着いた。
私は彼のホネを愛しているのである。
身長は高すぎず、顔は小さく、全体的に華奢で、姿勢が良い。
鼻筋が通り(ここはホネじゃないね)、なんといっても手が美しい(よく見たことはないけど)。
顔の造作は国宝級だが、もうちょっとサッパリ系でも人類の至宝として世界会議に推薦するであろう。仮にイケメンを評する世界会議があるならば。
で、あの視線である。
憂いをにじませられるあの目。
見て!いや、見ないで!という女ごころが炸裂する。くっそー泣かせてくるぜ。
のわりに、ドライなユーモアがあり、何考えているか分からないところが最高だ(と微量のオッサンくささ)。
私は文章と同じように、ムダ数多くベラベラしゃべる女だからか、要点だけビシィッ!!と言う人、言葉が少ない人が大好物だ。たとえ腹の底では何を考えているか分からなくとも。
前者はコミュニケーションがスムーズに成り立つため、数字をやりとりする感じで明解な会話が展開する。誤差は少ないため、憶測も少ない。
しかし後者のつかみにくい人は、
「きっと深淵なる思いをめぐらしているが、俎上に乗せないんだろうな~」
「嗚呼、一体何を考えているの!? 知りたいッ!」とこちらの好奇心(むしろ妄想)を刺激しまくるのだ。
これぞ、文学である。
私は細心の注意を払って、コミュニケーションの石を投げ、乏しく返ってくる角度、質量、速度のデータを細部まで漏らさずキャッチし、妄想と共に最適解を探るのである。
そう、これは、クリエイティブ!
吉沢亮は国宝で公共物なので、メディアの断片から憶測を繰り返し、人となりを推測し愛でる行為は……文学的なクリエイティブなのである。
って違うかソレ。
端的にいって、受け身の片思いですね。
結論。
華奢な骨格で、何を考えているか分からず、やや憂いを帯びているが、笑うと最高にキュートな肌がきれいな男性が大好物。現在、総合得点ぶっちぎりの第一位が吉沢亮。
………で。
ようやく酒の話に入ろう。
(ここまで身内しか読んでないであろうこと織り込み済み)
こちら、繁枡(しげます)。
私の好みと性格を熟知しているママ友の福島県のお土産である。
福島といえば、日本酒大国で人気有名銘柄も盛りだくさんであるが、が。
彼女のチョイスは福岡の酒。
え、なんでわざわざ福岡よ!?福違いじゃね?
理由は「熱量がすごい酒店のおかみさんがオススメしたから」。
愛ある彼女は「お酒が大好きで唎酒師を取った友人へあげたい」と言ってくれ、おかみさんが「保存して味が乗ってきたところ」と出してきたのが、これというわけ。
地元銘柄を差し置いて、あえてすすめる深淵なる理由がありそうである。
実飲です。
注ぐとほのかに香る綿あめ。
口に含むと、綿あめからおだやかにはちみつの甘さに変化していき、ピリッとした辛みが盛り上がり、はっきりとした酸でキレる。
あー、待って待って~
これねー好きなタイプだわ~
好き好き~
と予兆は感じていた。
が、開栓して3日以降は
ピリッとした辛みが、おだやかな滋味に代わり、奥行きを増してきた。
鮮やかな酸は、心地よい酸となって余韻を残しながら去っていくのである。
これは……好きなタイプどころの話ではない。
簡単には口にできない、前頭葉を刺激する猛烈な官能だ。
端的にいって、ドンズバうますぎ。
(味の輪郭は華奢というより、骨太です)。
若々しい男性が少し成熟して、温かみと深みを増したような。
仮面ライダーが秦の始皇帝になったような。
味の成長が、良い。
嗚呼、酒の吉沢亮!!!!
飲みたい、いや飲みたくない、いやがぶ飲み愛して。
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繁枡、もうなくなっちゃう……。
哀しいよぉ。
はあ、受け身の片思いって、日本酒にも言えますね。
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最後に。
アラフォー女の知見からすると、
「何を考えているか分からない人」は、たいてい何も考えていません。
以上、自分のInstagramから抜粋。