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さようならサワグルミ

樹木の検索の仕方をまだ、ご紹介していないのですが、悲しい別れがあったので、書かせていただきます(´;ω;`)

我が家の裏手の小さな沢沿いに木が生えていたのですが、長らく、何の木か分かりませんでした。

小さな葉が羽のように並んでいる葉っぱです。樹木検索では、小さな葉っぱ一枚一枚ではなく、羽のようなまとまりを一枚の葉っぱと数えます。落葉するときは、その羽のまとまりごと落ちてくるのです。


一番上の写真は、冬芽です。
笑っているような、眠っているような、かわいい顔ですよね。

この冬芽がきっかけで、この木が何なのか分かりました。
サワグルミです。

仲間であるオニグルミの冬芽も猿の顔みたいでかわいいのです。見てみて欲しいです。

我が家の裏手の沢沿いに生えていて、このまま大きくなると取水口に葉っぱが詰まったり、不具合が出そうなので、伐ることになりました。

この木の高さは3メートルくらいでしょうか?
図鑑によると20メートルくらいに成長するようです。

チェーンソーで伐りました。
小さい木ですが、受け口をとり、思っていた方向に切り倒すことができました。

でも、木を切り倒すのは、悲しかった・・・ 
悲しい別れでした。

太いところは薪にしようと思い、玉切りしました。
切り口が濡れていました。芽吹きが進み、樹液が流れていた証拠。うまく乾くか、少し心配。

命をいただいたからには、しっかりと活かして、使わせていただきます。
図鑑によると、サワグルミの木材は白色でやわらかく、家具の内張り、桶、下駄、経木、マッチの軸に使われるのだそうです。

サワグルミという名前ですが、いわゆるたべられるクルミの木とは実の付き方が大きく違います。

羽みたいな翼がついた茶色い小さな実が沢山、シッポのようにぶらさがる実です。

でも、そのひと粒をとり、剥いて中を見ると、
ちぃぃぃさな、クルミが入っています。
めちゃめちゃかわいいのです。
小さくて食べるとこないですけれど。
こちらも、ぜひ、見てみて欲しいです。

沢沿いによく生えている木です。
沢の上流からその実が流れてきて、我が家の裏の小さな沢にひっかかり、芽が出て大きくなったのかな?
サワグルミの物語の想像が膨らみます。

さようならサワグルミ。
いままでありがとう。

どこかでサワグルミを見たら、今日のことを思い出すのだろうな。