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斎藤吉久
2024年11月30日 23:09
◇1 今年で41回目先週、「新嘗を祝う集い」が都内で開かれ、老若男女が20人余り集まった。今年はじつに41回目で、主催者によれば、茨城や千葉にも同志がいて、合わせると200人ほどが「集い」に参加しているらしい。出不精の私も、この会だけは例年、欠かさず参加している。新嘗の日に合わせて、各自が一品ずつ食べ物を持ち寄るというのが趣向で、日本酒やお赤飯、いなり寿司などが祭壇に捧げられた。私はいつも
2024年11月6日 16:17
前回、書いたように、宮中新嘗祭の粟の御飯(おんいい)を再現する実験を繰り返し試みている。もち粟ともち米を5対1の割合で混ぜ合わせ、数時間、吸水させたのち、炊飯器のおこわモードで炊いてみた。おにぎりにすると、もうこれ以上、もち粟の比率を上げるとポロポロに崩れて、おにぎりにならない限界であることが実感された。神嘉殿での供饌の儀で、天皇は竹折箸を用い、御飯を供饌され、直会されるのだから、この調理