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【#144_実践メモ】 事業承継で摩擦が生じるからこそ、組織は磨かれる~石坂産業 石坂 好夫 会長・典子 社長のケース vol.02
小野田鶴(2019) 『星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書』の中には、産業廃棄物処理業を営む、石坂産業 石坂 典子社長のインタビューが掲載されていました。インタビュアーを務めた星野社長のコメントも含め、学びが多かったです。
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多くの先代経営者、後継者は、事業承継が大きなトラブルがなく、円滑に進んで欲しいと願うのではないでしょうか。
ただ、仕事を進める上で大切にしている価値観が異なるにも関わらず、その信念対立を表面化させないままで、やりすごしてしまうと、組織の成長機会を失うことにも繋がるのかなとも思います。
お互いの想いをぶつける中で、一時的には組織に混乱=”ゆらぎ”が起きても、それを乗り越えた先に、より強い組織が待っています。事業承継の一つの特徴は、経営者が30年若返るということです。新しい経営課題など、年齢的・世代的に、若いからこそ取り組みやすいものもあるかと思います(DE&Iや、DX等々)。摩擦が起きるのは、所与のものとして、ドーンと乗り越えていくのが重要なのだなと、インタビュー記事を拝読して感じました。
星野社長がおっしゃる・・・
「何があっても、親子はどこまでも親子なんです。どれほど激しく争っても、また家族に戻れる。それは、私が自分自身の経験から学んだことで、フアミリービジネスの真理なのだと思います」(p.237)
という言葉も、お互いのが大切にしていることを共有し、対話を進めることの背中を押してくれますね。
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