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【#111_研究メモ】 ファミリービジネスを特徴づける要素は”互恵性”?~Long & Long & Mathews(2011) ファミリービジネス企業における道徳規範:互恵性と交換を通じた結束からの学び [後編]

Long & Long & Mathews(2011) ファミリービジネス企業における道徳規範:互恵性と交換を通じた結束からの学び [後編] です。

英文がとにかく難しい・・・ Deeplさんの力を借りて、日本語で読んでも、難しい・・・・ 本論は、Business Ethics Quarterlyというジャーナルに掲載されているのもあるのか、他の論文よりも表現が難解だった気がします。

自分の理解があっているかやや不安はあるのですが、今後研究を進めていく上でも、中長期的に、互恵的なやりとりを重視する「一般化された交換システム」の考え方はとっても重要だと思うので、そこで定期されている命題も、備忘的に残しておきたいと思います。


提起されている4つの命題を、粗いかも知れませんが自分の理解(言葉)で、かみ砕いて表現するとしたら、

ファミリービジネス企業の様に、

①経営者・株主としての、家族メンバーが組織風土の形成に大きな影響を持つ
②将来世代に渡って、企業の存続が期待される
③経済的な目標だけでなく、家/ 企業を”残す”といった非経済的な目標も重視
④家族メンバー間の濃い関係性が下敷きになっている

という特徴がある場合、中長期的な時間軸で、集団としての規範と相互貢献を大事にする「一般化された交換システム」という交換の形態が発達しやすくなる。

と、論じられています。

そして、著者らは、基盤となっている家族メンバー間の人間関係や、企業への関与とその影響力の発揮の度合いが、ファミリービジネスを特徴づけるものであり、「交換の仕方(一般化された交換と制限された交換)」という観点から分析を進めることで、ファミリービジネス研究をより進展させることができると考えています。

う~ん、難しい・・・

ただ、①~④の要素を踏まえると、ファミリービジネスを成長させるためには、非ファミリー企業よりも、短期的な利益を追求するのではなく、中長期的な視野に立ちながら、ファミリーとして大事にされている規範を守りながら、貢献意識を強め、関わっていくことが重要というのは、理解できる気がします。

どこかのタイミングで、もう一度、読みなおしてみたいです!

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