兄にレイプされた弟_002 【実話】

「1000円あげるから玉を舐めろ」と兄は私に言った。それはアルトリコーダーを汚された時よりもたしか後の話の、とある夕暮れの事だった。
私が自室でゲームをしているところに、やつはやってきた。
いつもの性処理の強要、目的は明白だった。
私はもう学習性無力感にも似た境地からか、あまり抵抗することができなかったので、兄、もとい性犯罪者の要求を呑み、口淫をさせられていたところでの冒頭の発言だった。
私は嫌だったが既に竿を舐めさせられていたし、どうせこの男はそれをしないと満足せずいつまで経っても解放されないと思い、臭い陰嚢を口淫した。それは酸味と苦味があり、度々吐きそうになった。それでも私は性犯罪者の陰嚢を舐めた。しかし性犯罪者の要求はエスカレートした。
「5000円あげるから尻の穴をなめろ」
流石に断ったが結局私に抵抗の余地はなく、私は性犯罪者こと実兄の尻の穴を舐めさせられた。
そこは陰嚢よりも強烈な酸味と苦味の地獄だった。
寒気と鳥肌におかされながらも私はそれを舐め、性犯罪者は満足して帰っていった。
甚だ頭のおかしいこの人間はどうやら不義理不誠実でもあるようで、提示された金銭は結局供与されなかった。
この性犯罪者こと嘘つきは都合よく暴力で弟を性の捌け口にした挙句、用がすむと何の見返りも齎さずに自分の生活に戻るのだった。
私は洗面所に駆け込み蛇口を捻ると、何度も何度も口を濯ぎ、うがいをし、吐いた。
夕暮れがつくる薄暗さに染まる自室の畳と、その上に敷かれた汚されたせんべい布団を嫌に覚えている。
兄に抵抗すれば、以前そうされたように、窒息寸前まで枕を顔に押し付けられてのし掛かられたりする恐れがあったので、私にはどうすることもできなかった。
弟の目を覚ます事を母に依頼されたのに、何発も肩を殴って起こすような狂人なので、何をするかわからず、私は兄が怖かった。
が、そういった劣悪な体験をすることも、次第と少なくなっていった。
それは家庭環境が大々的に崩壊していき、兄が家を出て行ったからであった。追い出されたとも言える。兄は姉に対しても下着の盗撮を行ったり、家財の破壊をするなどどうしようもない人間であったので、高校を出たのだからと家を追われたのだ。
とはいえ帰ってくることもできるような緩い追い出しではあった。
私は激減した気色の悪い関係性が薄れていくのに喜びを感じた。
そして決定的なイベントがおこる。
中学に上がった私がリビングで寛いでいたその日、兄が帰ってきた。
そして懲りずに私に性処理を迫った。
が、もう力では負ける気がしなかった私は兄の要求を退けることに成功した。
兄も、成長した私に男を感じたのか、つまり少女の代替とできなくなったからなのか深追いはしてこなかったが、私にはそれは関係なく、私は遂に自由なれたのだと心底ほっとしたのを覚えている。
こうして、兄に変態的口淫を幾度となく強要され、尻を使われていた私も、その気色の悪い関係性に終止符を打つことができたのであった。
もう金輪際関わることがなければいいな、そんなことも思った様な気がする。
が、そうは問屋が卸さないのが私の人生であった。

※これは実話であり、表現や追憶による文字列の変更こそあれ内容は全てノンフィクションであります。残念ながら。悪かった、可哀想な僕は此処にいるんだね。

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