#99 バロックや古典でよく出てくる「カクカク音型」。音楽的に&弾きやすくするためには?
こんにちは!さいりえです。
今回のワンポイントは、【カクカク音型】について。
このような音型です。
このような、ギザギザの階段状の音型。今回は【カクカク音型】と名づけます。
バロックの作品や古典派のソナタ、いろいろなエチュードでもけっこう出てきますね。
こちらについて、「弾きにくい」というご相談をいただきました。
確かに、この形って弾きにくいですよね、私も思います!
そこでこの note では、
・カクカク音型でやってしまいがちな、良くない弾き方
・カクカク音型の練習の考え方
・カクカク音型以外にも、「弾きにくいな」と思った時に大切なこと
についてお話します。
今回は会員様のリクエストにより、スカルラッティのソナタ ホ短調 K.198/L.22 を例にあげます。
(楽譜はIMSLPより引用)
今回は技術的な具体的ポイントより、「考え方」に近いかもしれません。
「難しいな」「うまく弾けない・・・」と思った時に必ず必要なことをお話していますので、ぜひご覧ください。
このnoteは次のまとめマガジンにも入っています。
これまでのオンラインサロンnoteはこちらから
良くない&やってしまいがちなこと
まず、【カクカク音型】について、ついやってしまう弾き方についてお話します。
①2つずつ、4つずつなど、機械的に分けて弾く
②すべての音を均等に弾こうとする
③指先だけで解決しようとする
どれも、弾きにくいな、きちんと弾きたい!と思うときにやってしまうことです。
必ずしも悪いことではなく、ある面では必要なこともあるのですが、やはり気をつけていただきたいことですね。
こちらは動画①でお話しています。
ではどうすれば良いか!
では次に、技術的な練習の前に、やってみていただきたいことをお話します。
①音の意味を考える
②その上で、ひとつひとつの音にふさわしい音、弾き方を探る
③大きな流れ、道筋を探る
音の意味を考えることで、弾きにくさが改善することは多いので、ぜひ知っていただきたいことをお話します。
こちらは動画②でお話します。
最後に具体的な技術アドバイスとしては
・2個ずつ、4個ずつではなく、和音のポジションをスムーズに入れ替えられる指づかいを選ぶ
・鍵盤の近くでタッチして、バタバタしないで無駄のない動きを意識
・指(手)を広げたり縮めたり、という動きをスムーズにコンパクトに
・裏から表への動きをよく練習する
などがあります。
今回の動画では細かく取り上げていませんが、似ている技術ポイントで、内容が関連するnoteもこの先でご紹介します。
動画はこちらから
それでは、2本の動画をご覧ください。
今回は会員様のリクエストにより、スカルラッティのソナタ ホ短調 K.198/L.22 を例にあげています。
★途中の細かいお話は、楽譜を見ながらの方がよりわかりやすいかもしれません。こちらが参考楽譜です→IMSLP
★最近vimeoの仕様が変わったようです。もし動画が再生できない、などありましたらご遠慮なくお知らせください。よろしくお願いします!
動画①カクカク音型でやってしまいがちな弾き方(約7分)
動画②カクカク音型がうまくいかないときに意識したいポイントや練習プロセス(11分)
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