見出し画像

#80 【分析と演奏/音色をつくる①】調性感について〜長調と短調のちがいを弾き分ける具体的ワンポイント〜

※このnoteは2021年4月以降、無料公開しています。ご参考にどうぞ!

こんにちは、さいりえです。

今日のオンラインレッスンサロンのテーマは「音色や響きを変える〜調性感〜」について。

・音色の変化がほしい。
・もっと美しい、説得力のある音で弾きたい…

と思っても、「どうすれば良いんだろう?」と悩む人は多いと思います。

音色の変化と言ってもその内容やアプローチは多岐にわたります。

そのため、「音色や響きの変化について語りますね」と言っても、たった1回で語れるわけはなく、曲によっても弾く人によっても楽器によっても、視点や聴き方によっても異なるんですよね。

そこで今回は

・すぐに意識できること
・具体的に楽譜から読み取れること
・ごく基本的なこと(簡単という意味ではありません!)

というポイントでワンポイントご紹介します。

それは、「調性感〜長調と短調のちがいをどう弾き分けるの?〜」という点です。

「長調と短調の違いの弾き分け」も、本来なら海よりも深い内容になることですので、あくまで今回お話するのはその中のワンポイントです。

ですが、とっても大切なことです。

あなたが今弾かれている曲や、その他多くの曲や場面でふっと思い出していただき、音楽を深めるひとつの材料にしていただければ幸いです。

テキストと計15分の動画でくわしくお伝えしていきますので、ぜひあなたの練習のお供にぜひ一度ご覧ください。


【このnoteのポイント】
・音色や響きを変えるってどういうこと?実際に長調と短調を弾き分けてみよう!

【こんなお悩みに】
・音色の変化?気分で変えてる…けど実はよくわからない
・調性感や和声感がどういうことか、よくわからない
・調や和音など、音楽理論の知識はあるけど演奏に生かせていない気がする
・もっと説得力のある演奏がしたい
・どの曲を弾いても同じ感じになる

【このnoteの構成】

・テキスト
・動画解説(15分の動画)
  ※動画は vimeo のプライベートリンクを共有しています。

【例に取り上げている曲】
・J.S.バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番、第2番
・モーツァルト/ピアノソナタ K.311 第1楽章(ほんの少し)
・ドビュッシー/「版画」より 3.雨の庭(ほんの少し)
※いずれも曲の一部です。
※一例ですので、他のさまざまな曲に応用いただけます。

このnoteは以下の「楽曲分析マガジン」にも含まれています。

このnoteはさいりえのレッスンnote「おためしマガジン」に含まれています。5本のnoteを、おためしですべて無料でご覧いただけます!

noteを気に入ってくださった方は、さいりえのレッスンnoteの定期購読もどうぞご検討ください→くわしくはこちら


音色の変化って?

・多彩な音色を出せるようになりたい
・音楽や作品の果てしない世界を、ピアノで魔法みたいに表現できたら?

音色への憧れや探求心は、ピアノが大好きで真剣に取り組む方なら、きっと誰もが抱くことだと思います。

といっても、「音色」「響き」「変化」っていろいろありますよね。

具体的、物理的な音の違いから、雰囲気、感性、空気感、思想…さまざまな観点やアプローチ、そして聴き方があります。

そのため「音色の変え方は?」なんて一言で解説できることではないのですが、ちょくちょく

・どうすれば素敵な音色が出せますか?
・どうすれば音色の種類を増やせるのでしょうか?

というご質問をいただきますので、このオンラインレッスンサロンでも少しずつ取り上げていこうと思います。

これまでも、とくに音色や表現にかかわるnoteは「より美しい演奏をめざすためのマガジン」にまとめています。
↓↓↓

調性感〜長調と短調の違い〜

今回は、このnoteと動画をご覧くださった方が、【楽譜を見てすぐに&少しでも実践できること!】をポイントにしました。

今回のテーマは

調性感〜長調と短調の違いをどう弾き分けるの?〜

ということ。

とても基本的なことです。

ですが、この基本的なことを

・ほんとうに美しく
・技巧的に余裕がなくなりそうな難曲でも
・いつでも丁寧に聴いて…

というのが、ほんとうに大変なんですよね…

この後、実際のスケールや曲を例にあげながら、テキストと動画でお話していきます。

一見シンプルなお話ですが、とても奥が深く、あなたが今弾かれている曲でも深めていけることだと思います。

構成音の違い〜調判定にも役立つ!〜

長調と短調の違いって、どこにあるでしょうか?

楽譜を見て判断し、演奏でよく聴いて実際に聴き分けるためには、前提として

・調号の違い
・音階の種類
・調を決定づける音、和音

などをしっかりと理解・把握しておくことが大切です。

ここで言う「理解」とは、音楽理論の知識、耳で聴けること、実際に弾けることなど、さまざまな角度からの理解です。

今回はとくに、第3音・第6音への意識が大切というお話をしています。

くわしくは1本めの動画をご覧ください。

前半のまとめ動画(①約6分)

まずはここまでの内容を動画でお話します!

約6分です。

▼音楽理論、調、音階についての参考記事です(ブログ)


【実践編】スケールや和音で弾き分けてみる(動画②9分)

それではここからは実践編です。

実践編は動画でご確認ください。このような内容です。

・スケール、和音で弾き分ける
・バッハの平均律クラヴィーア曲集 第1巻第2番/第1番それぞれのプレリュードで、調の違いについて具体的にどう音にしていくの?
・何の曲でも大切!たとえばモーツァルトやドビュッシーの曲では?
・オマケ&次回予告?

動画は9分です。どうぞご覧ください。


オマケ&参考note

動画の最後でもお話しましたが、今回のように楽譜を見て調や和声を判断して音を考え、想像し、作っていくことはとても大切で、楽しいことです。

今回お話した【第3音・第6音】以外にも

・導音

・属調の第4音

・さまざまな変化音

・半音階

・転調のきっかけになる音

・ポリフォニーの各声部の関係性

など、いろいろなポイントで音づくりして曲を構築していくことが可能で、とても大切なことです。

(※)考えて組み立てるだけでは理屈っぽくなってしまう恐れがあるので、広い視点やバランス感覚、しなやかな感性や身体のつかい方など、大切なことは他にもたくさんあるのですが…それでも、ちゃんと楽譜を見て考えて弾くことは絶対に必要です!

今回の内容が、あなたの練習・演奏に少しでも役立てていただけましたら幸いです。

今回の内容に関連が深い note をご紹介します。

▼和音の種類と響きの関係、弾き分けについての具体的な練習

▼音色や響きを変えたいときに意識したいこと

おわりに

画像1

今回のnoteでは、音色や響きの変化…中でも調性感についてお話しました。

クラシックピアノの曲の大部分を占める【調性音楽】ではとても大切なことなので、今日からの練習にぜひ役立ててみられてください。

また、今日のお話はあくまでほんのワンポイントですので、またこれからも別のポイントや大事なお話、演奏を発信していきます!

※曲によって変わりますので、ご質問や、「こんな曲ではどうなんだろう?」などのリクエストもお待ちしています。


それでは、今日はここまでです。

いつもご覧いただき、ありがとうございます!

次回のnoteもお楽しみにお待ちください。

今月中にもう一本、【シンフォニア1番のアドバイス動画】をシェアする予定です。お楽しみに!

ご意見・ご感想、リクエストもお待ちしております。LINEのチャット欄からもお送りいただけます。どうぞお気軽にお送りください。

〜今月のnoteご紹介〜

オンラインレッスンサロンのこれまでの レッスンnote はこちらをクリック

楽曲分析と音づくりに関するnoteまとめはこちら


〜ご案内〜
このnoteはさいりえのレッスンnote「おためしマガジン」に含まれています。5本のnoteを、おためしですべて無料でご覧いただけます!

noteを気に入ってくださった方は、さいりえのレッスンnoteの定期購読もどうぞご検討ください→くわしくはこちら

レッスンnoteについてご興味お持ちの方は、こちらのページでくわしくご紹介しています。

ここから先は

0字

ピアノ練習やレッスンのポイントをテキストと動画で配信します。 +ご登録の方はご質問・相談にお返事します! オンラインのレッスン室であなたもピアノ上達しませんか?

ピアニストさいりえによるオンライン講座&小さなコミュニティ。 ピアノ練習やレッスンのポイント、さいりえ自身の練習内容やブログで書かない話…

ここまでお読みいただきありがとうございます!ときどき頂戴するサポートは主に書籍・楽譜の購入・もしくはカフェ時間にありがたく使用させていただいています。もし「とくに役にたったよ」「応援したい!」と思っていただけたらよろしくお願いします。※ご負担のないようにお願いします(^^)