#201 【重要★】カデンツ(終止形)を大切に弾けば、演奏の説得力が上がります。
皆さま、こんにちは!
今日のレッスンnoteは、クラシック曲の演奏で是非とも意識していただきたい大切なポイント。
ということです。
カデンツをカデンツらしく感じて弾く、表現することで、
・曲のつくりがわかる
・各部分の性格や意図がしっかりと伝わる
・説得力のある演奏になる
など、良いことがたくさんあります。
逆に、せっかくのカデンツをなんとなくそのまま素通りしてしまうと、
・曖昧な印象になったり
・なんだか伝わりにくくなったり
…と、パッとしない印象になってしまうんです。
バレエなどの踊りでも、最後に終わりのポーズを取りますよね。
それがあることで、まとまりがわかりますし、いったん腑に落ちて、次の場面にスッと行きやすくなったりするんですね。
でも、「カデンツを大切に弾くって、どういうことなの?具体的には?」
と漠然と感じられるかもしれません。
今日は、そのポイントについてしっかり掘り下げていきます。
カデンツにもいろいろ。今回は、「中規模」のカデンツを取り上げます。
カデンツと言っても、
・ジャン、ジャン!みたいな、とてもわかりやすい大きなカデンツ(大)
と、
・スッと途中で出てくる、中くらいの段落のカデンツ(中)
・もっと細かな和音の連結(小)
など、いろいろな規模、意味合いがあります。
このうち、大きなカデンツを素通りしてしまう…ということは滅多にないのではないでしょうか。
曲の終わりに「ジャン、ジャン!」としっかりカデンツで終われば、おそらく終わりらしく弾こうと思われるでしょう。
ですので今日は、そのようなわかりやすいカデンツではなく、もう少し…【ともすれば素通りしてしまいそうな】【見落としやすい】カデンツについてお伝えしていきます。
今回の曲目は
・ハイドン ピアノソナタ第52番(62番)Hob:XVI-52 変ホ長調 第1楽章
・ベートーヴェン ピアノソナタ第7番 Op.10-3 第1楽章
の2曲を取り上げています。
それぞれ、[カデンツが曖昧な弾き方]と、[カデンツをしっかり弾く弾き方〕を比較して具体的にたくさんの事例でお話していきますので、ぜひじっくり動画をご覧ください。
ザ・カデンツ!がわかりやすいように古典派のソナタを例に出しましたが、基本をおさえていただけば、バッハのフーガでも、ロマン派や近代のエチュード、小品そして大きな作品でも大切なことは共通しています。
具体的にどうすれば良いの?
また動画の後半では、
具体的に【カデンツを素通りしないで大切にするのが大事というのはわかったけど、じゃあ具体的にどうすれば良いの?】ということについてお話しています。
・カデンツを見つける。
・全調のカデンツを弾いて聴いて覚える。
・ドミナントからトニックへの緊張感と弛緩の関係をしっかりと感じること。
・バランスを良くすること。バスや、声部の横の流れ
・やや縦のリズムを強調すること。拍の取り方を変える。
・少し雰囲気を変える。これだけでも違ったりします。
などについて、ざっくりお話していきます。
関連noteのご紹介
本日の動画の前に、過去の関連noteのご紹介です。
今回と関連する内容がありますので、よろしければ是非ご一緒にチェックされてください。
↑これはオンラインサロン開設当初のものなので、いろいろ今となっては新鮮です・・・!少しおはずかしいですが、内容は今回の内容に関連しています。
動画はこちら(28分)
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