高校化学で出てくるカタカナの名前の意味例(1)
プラスチック=plastic「可塑性の(形を変えることができる)」
クロマトグラフィー=chroma「色(ギリシャ語)」+tography「記録/描く(c.f. photography)」
オゾン=ozone「匂いのあるもの(特異臭; c.f. odor)」
アイソトープ=周期表でiso「同じ」+tope「位置(c.f. utopia)」
パーセント=per「〜あたり(/)」+cent「100」
メスフラスコ(注 英語だとvolumetric flask)=mess「測定(ドイツ語) c.f. measure」
ホールピペット=whole「全部(hole穴ではない)」+pipet(pipette)「管(フランス語)」
ビュレット=burette「水差し(フランス語)」
コニカルビーカー=conical「三角錐の c.f. cone三角コーン」+beak「くちばし」
アモルファス=a-否定語+morphous「形をもつ」
ハロゲン=halo-「塩(ギリシャ語)」+gen「作る(c.f. generate)」
セロハン=cello-「セルロース由来」+ (dia)phane「透明」
コロイド(colloid)のkolla-「にかわ・接着剤(ギリシャ語; c.f. collagenコラーゲン=にかわのもと)」
ゲル=gel (gelatus 硬い・凍った c.f. gellatoジェラート, gelatinゼラチン)
ゾル=sol (c.f. solution溶液; 束縛からの解放)
エアロゾル=aero気体中の+sol
キセルゲル=xero乾燥した+gel
デシケーター=desiccate乾燥させる(de抜く+湿気という語源ではないがそのイメージ)
ファインセラミックス=fine「精密な, 高純度な」+セラミックス(例 レンガ, 陶磁器; 熱に強く錆びにくいが脆い) …半導体などに利用
テルミット=therm- 「熱」(c.f. thermometer, thermography)
アマルガム=(alアラビア語の定冠詞; アルカリ, アルカイダ)+malgam(軟らかいもの c.f. magma)(これはアラビア語由来なのかギリシャ語由来なのかよくわからない)
ステンレス鋼=stain「しみ(=>さび)」 +less「〜がない」
ニクロム(片仮名のニ)=Niニッケル+Crクロム
ヘキサシアニド鉄(Ⅲ)カリウム= hexa「6個の」+cyanide「CN」+鉄Ⅲ Fe3+ + カリウムK
チオシアン酸カリウム=thio「硫黄S」+cyan「CN」+酸+カリウムK
テトラアンミン銅(Ⅱ)イオン=tetra「4個の」+ammine「NH3」+銅(Ⅱ) Cu2+
ジアンミン銀(Ⅰ)イオン=di「2個の」+ammine「NH3」+銀(Ⅰ) Ag+
二クロム酸イオン(漢数字の二)=「2個のCr」の陰イオン Cr2O7^(2-)
アルカン、アルケン、アルキン=al+-ane, -ene, yne 注ドイツ語読みなので英語だと別の発音になる
シクロアルカン、シクロアルケン=cyclo「環状 c.f. cycle, circle」
ヒドロキシ=hydro-「H」+oxy-「O」
カルボキシ=carbo-「C」+oxy-「O」
ソーダ石灰=soda「Naナトリウム c.f. sodium」+石灰「Ca」
モノ=mono「1つ」(c.f. monorail, monochromeモノクロ白黒, monauralモノラル)
ジ=di「2つ」(c.f. dilemma, duoデュオ, dual)
トリ=tri「3つ」(c.f. triple, trio, triangle, tripod)
テトラ=tetra「4つ」(c.f. tetrapod)
ペンタ, ヘキサ, ヘプタ=5, 6, 7 (c.f. pentagon, hexagon, heptagon)
オクト=octo「8つ」(c.f. octopus, octave. octoberは10月だけど元々は8月という…)
ノ, デカ=9, 10(これも混乱するがnovember, decemberは元々は9月, 10月…)
クロロホルム=chrolo「Cl」+form「C1個」CHCl3の3であることを明示するためにはやはりトリクロロメタンと言った方がわかりやすい
ヨードホルム=iode「I」+form ; CHI3はクロロホルムとセットで覚えたい
テトラクロロメタン=tetra「4つ」+chrolo「Cl」+methane「C1個のアルカン」
シス=cis「近く, 同じ側」, トランス=trans「向こう側に, 越える(c.f. transmit, transport, translate, transgender, transform トランス状態」
アルデヒド=al(cohol)アルコール+de 抜ける(脱)+hyd(ro)「H」-CH2OHから2H抜けたもの
アセトアルデヒド=aceto「酢(酸)の; C2」+アルデヒド
ホルムアルデヒド=form「ギ酸(蟻酸)の; C1」+アルデヒド
ホルミル基=form「ギ酸(蟻酸)の; C1」
アミノ基amino -NH2 ≒ ammonia NH3
アセトン=ace「酢酸」+ケトン (酢酸カルシウムの乾留)
アクリル酸=acrylic「刺激臭をもつ; 元々はアクロレインが由来。アクロレインもアクリル酸も刺激臭 」+酸
メタクリル酸=metha「-CH3」+ acrylicアクリル酸
オレイン酸=oleic「オリーブオイルolive oil由来」+酸; オリーブオイル(植物油)は不飽和脂肪酸多い
リノール酸=linen「亜麻」アマニ油
リノレン酸=linolenic リノール酸とスペルが似てる
マレイン酸=maleic acid; 英語だとマレイン酸, マロン酸, リンゴ酸はそれぞれmaleic acid, malonic acid, malic acidと言い全部リンゴが由来。
人名由来のものは本記事では割愛
元素名の詳細も割愛
*もし語源等の誤りがございましたらお知らせくださると助かります。