ボディメカニクス
こんにちは。金曜日担当の香川事業部の白川です。
いつもご覧いただいてる方もそうでない方もあるいは今日がはじめての閲覧という方もご覧いただきありがとうございます 😀
本日は「ボディメカニクス」をご紹介したいと思います。
私がこの「ボディメカニクス」を知ったきっかけは、福祉用具専門相談員の指定講座の受講中でした。
ボディメカニクスとは筋肉や骨、関節などが動く時に作用する力学関係を使って最小限の力で介護される方を動かしたり、支えたりすることのできる介護技術です。いとも簡単に立てらせ、移乗させる様子をみてとても驚きましたし、感動しました 😭
私は今まで介護には全く関わったことがなかったので、恥ずかしながら「ボディメカニクス」という単語を聞いたことがありませんでした。
力任せに介助をすることは、介護される方の身体の動きを妨げたり
不安や苦痛を与えることもあり、それがケガに繋がることも 😖
本日のお話が、今まさにご家族の介護に携わっていらっしゃる方のお役にたてると幸いです。
あるいは、介護のお仕事にご興味をお持ちの方の中に「腰痛にならないだろうか」とか「私の力で成り立つだろうか」と不安をもっていらっしゃる方も少なくないと思います。
そんな方には、安心のおすそ分け 💛
「これならできそう!」「介護のお仕事にチャレンジしてみよう!」と思って頂ければ嬉しいです 😊😊
~ボディメカニクスのポイント ~
1.支持規定面積を広くとる・重心を下げる
体重を支えるために必要な床面積を「支持基底面積」(しじきていめんせき)と言います。介護される方を立たせる際に介助者は自分の両足を肩幅くらいに開き「支持基底面積」を広くとります。さらに開きたい場合は前後に足を開くことで支持基底面積は広がります。
また、膝を曲げて腰を落とすことで姿勢が安定し足や腰の力が伝わりやすくなります。
2.できるだけ近づく(重心を近づける)
重いものを持つときに、物を身体に引き寄せるようにすると持ちやすくなるのと同じように介護される方にできるだけ身体を密着させ重心を近づけます。そうすることで、身体に安定感がでるので無理なく適度に力を入れやすくなります。よって、少しの力で介助ができるようになります。
3.身体を小さくまとめる
同じ重さの物でも、大きい物より小さい物の方が動かしやすいのと同じように介護される方の腕を胸の上で組み、両足を立ててできる限り身体を小さくまとめます。
4.持ち上げずに、水平移動を行う
重いものを持ち上げると重量の影響で重く感じてしまうので、介護される方を持ち上げるのではなく、なるべく水平に滑らせるよう移動することを意識します。
5.腕だけでなく大きな筋群を使う
手先や腕など身体の一部だけ使って介助すると負担が集中し、すぐに疲れてしまうので肩や腰、脚などの大きな筋肉群を同時に使うことで負担が分散して身体への負担が少なくなります。
6.肩と腰を平行にして身体をねじらない
身体をねじった姿勢で介助を行うと、本来の力が出ないばかりでなく、腰を痛めてしまいます。肩と腰は常に平行に保つことを意識して動かします。
7.てこの原理を使う
てこの原理とは、力点(力が働くポイント)と作用点(力が働く点)の間に支点(支えとなるポイント)を置くことで大きなものを小さい力で動かせる原理です。 これを利用して介護される方の身体を動かします。例えば、介護される方の肘や膝、おしりなどを支点にして、遠心力で身体を起します。
いかがでしょうか?
よく見る風景ですが、コツやポイントがあったんですね
介助に携わるプロは大切な「声掛け」も忘れません 😊
介助するご自身の身体の健康こそが、お客様に満足されている証なのかも知れません。そして長く介護や看護職に携われる秘訣であると思いました。
セントケアはチャレンジする皆さんを応援します ❗