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カワスケのひとりごと~ビュートゾルフとは~
皆さんこんにちは😊
今週に入って急激に寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?😉
今日のカワスケのひとりごとは
『ビュートゾルフとは』
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前回、ティール組織について触れました。
本当に優れた組織というのは、有機統合体的な要素をもったひとつの巨大な生き物のようなもの、という話です。
その組織の一例としまして、オランダ最大の訪問看護の会社「ビュートゾルフ」を紹介させていただきました。
日本でも結構名前を聞くようになっています。
既にご存知の方には退屈な説明となってしまうかもしれませんが、今回は私の知っているこの会社の特徴についてお話をさせていただきます。
まず、包括的にケアを実施しているという点。「患者さんの自立」というゴールに向けて、プランニング、ケア、ナーシング、すべての面で関わっていくということ。
包括的に関わることで、短期間で結果を出すことができ、それによって保険費用も抑制されているようです。
また、上下関係をつくらない。リーダーを置かないことで、スタッフひとりひとりが患者さんの自立に向けて責任をもって関わるということ。非常勤職員は配置せず、あくまでもフル勤務か時短の正社員という位置付けで、「患者さんの自立」というゴールに対しての責任は皆平等に負うというスタンスです。
そして、チームの最大構成数が12人ということ。皆で決めていきますから、意見のまとめやすい最大値を決めて、この人数をオーバーするようだと、アメーバのようにまた次のグループを生成していくという流れのようです。メンバーが欠けると、全員で面接をして足りないメンバーを補っていきます。
チームの構成要員や特徴なども、チームによってそれぞれ特色があるようです。
地域の医療機関からしたら、丸投げすれば自転車で回れる範囲のその地域の在宅医療の全てをカバーしてくれるわけですから、頼りがいがあります。
働く側としても、ただ単に年齢が上だからとか、看護歴が上だからとかいって患者さんのためにならない間違った看護観を振りかざすような扱い難い上司や先輩は存在しませんから、本来の「看護がしたくて看護師になった」という目的のために自分の力を皆と協力しながら発揮することが可能となります。
だから、わざわざ人材募集をかけなくても、働きたいという看護師が次から次へと応募をしてくる。
そのような夢のような環境を何とか日本でも創造できないかと、実は当社・グループでは、こちらの会社と業務提携を交わしており、日本におけるライセンス契約の代行会社と実運営の会社も東京で運営しておりました。(2022年6月よりセントケアの持分法適用会社からは外れています)
ただ、海外での生活経験のある身からすると、「敬語」という概念がある日本において上下関係をつくらないというのはなかなか難しいものがあるのではないかと個人的には思っていました。
向こうは基本皆タメ口ですからね。
また、日本が「言わなくてもわかるでしょう」というお約束的な前提条件で成り立っているハイコンテキスト文化だとすると、モデルとなっているオランダはローコンテキスト文化であり、思ったことは全て言うし主張するし情報共有するという対極の位置づけです。
なにせアメリカでさえ、オランダに比べると主張が緩やかであるという捉え方をされていますから、日本とは隔絶の差があるのですよね。
その文化で育まれた仕組みを取り入れていくには、まだまだこれからの課題が多そうですが、良いものは取り入れて少しでも理想的に近づくよう環境を整えていきたいものです。
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今日のカワスケのひとりごとはいかがでしたか?😉
来週もお楽しみに~✨