長野県らしい紅葉 カラマツ黄金色に輝く
10月は暖かい日が続いていて、長野県の紅葉も遅れがちでした。
まず色づき始めるのがサクラの仲間。主要道路の路肩や、チェーン脱着所などの駐車スペースにはよく植栽され、根本に吹き寄せられる落ち葉はレッドカーペットのようでとても風情があります。
木の梢の方から赤く色づき始め、風に吹かれだんだん落葉します。その後、シラカバやヤナギの仲間やカラマツの緑が、少しずつ黄色に変化します。ミズナラ、コナラ、クヌギは赤み掛かった茶色に。またモミジの仲間がオレンジから深紅に日々変化し、山肌にパッと燃えているように存在感を楽しませてくれます。
11月になり今まさに、長野県のカラマツ林は黄葉のピークです。
県の東側、浅間山から続く高峰高原、湯の丸高原、菅平高原、また県中心部の美ヶ原、蓼科高原にはカラマツ造林地が大きく広がっています。寒い長野県でも根づきやすく成長が速いことから戦後大規模な植林が行われ、造林面積の約50%がカラマツ林となっているそうです。
カラマツは春の芽吹きも同様ですが、秋は一本一本の木の色づき方の違いによって、その存在がよく分かります。造林地ですので同じ大きさの木が立ち並びますが、樹形の輪郭が遠目にもよく分かりますので、カラマツ林は整然と清々しい感じがとてもきれいです。
黄葉が進み、夕日に照らされ一面の黄金色になる頃、黄昏(たそがれ)どき。そして、秋風が吹いて黄色の針葉がパラパラと落ち始めているところに光が差すとき、金の雨が降っているようです。
このところ暖かい日が続いていますので、長野県の紅葉ももう少し楽しめそうですね。
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