あがり症改善~あなたの心の悩みを解決するポイントとは?~
催眠療法(ヒプノセラピー)を始めて、約12年が経ちました。
これまで多くの相談を受けてきましたが、当心療所で最も多い相談内容は、あがり症や対人関係に関する悩みです。
その中で、様々な考え方とやり方を取り入れていくうちに、オリジナルのセラピーを生み出すことができました。
そして根本的な解決をするための、共通するポイントが分かりました。
このポイントは、あがり症に限らず、その他の多くの心の悩みに共通することでもあります。
【あがり症改善のポイント】
①究極の解決方法
②緊張(ネガティブな感情)との関わり方
③解決に焦点を当てる
④回避行動を止める
⑤気持ちを伝える
①究極の解決方法
心の悩みの本質は、ネガティブな感情を避けることにあります。
あがり症の人は、このような思考が働いていることでしょう。
・リラックスして話そう
・緊張しないで話そう
・うまく話そう
このような思考が緊張を生み出しています。
これらは「緊張する」ことが前提の思考であって、ある意味「私は緊張する」という催眠をかけているようなものです。
究極の解決方法は、真逆にあります。
それは「思いっきり緊張してやろう!」と思いながら話すことです。
本当にこれができれば、問題は解決できることでしょう。
吃音の人に「思いっきり言葉を詰まらせながら本を読んでください」と言ってやってもらうと、逆に詰まることができなくなってしまうものです。
「やらなければいけない」でやると逆にできなくなってしまうものなのです。
人間の思考ってあまのじゃくですね(笑)
とは言っても、思考はざわつくもの。
いざ人前で話をするときには、「緊張したくない」という思考が沸いてくるので、ハードルが高いと言えます。
しかしながら、このような思考の癖を知ることは、問題を解決するためのポイントになります。
②緊張(ネガティブな感情)との関わり方
人前で話をするときに緊張はしたくないものです。
だからこそ、緊張(ネガティブな感情)=悪・敵、であると捉えてしまいます。
そうするとその感情を・・・
・無くそうとしたり
・消そうとしたり
・感じないでおこうとしたり
・見ないでおこうとしたり
・戦おうとしたり
してしまいます。
実はこれらの思考こそが、緊張を維持・強化する働きになっています。
そもそも緊張、不安、恐怖などのネガティブな感情は、悪いものであり敵なのでしょうか?
ここでは詳しい説明は省略しますが、ネガティブな感情は悪でも敵でもありません。
本来は自分の身を守るために人間に備わっている大事な感情です。
逆にこれらの感情がなければ、自分自身を危険にさらすことになるでしょう。
緊張=悪・敵ではなく、あってもいい感情、その先には人生のパートナーである、と受け止め方が変わると、緊張が出てきてからの感じ方が変わります。
ここで勘違いしないで欲しいことは、緊張は無くなりませんし、無くすために受け入れるのではありません。
緊張と良きパートナーとして付き合っていくのです。
③解決に焦点を当てる
あがり症で悩んでいるとき、ついつい焦点を当ててしまうのが過去の体験です。
しかも一番強い緊張を感じたときに焦点を当てがちです。
「あのとき、ひどい緊張で頭が真っ白になった」
「またあのときのように緊張したらどうしよう」
そして、起こってもない未来を予想して想像して、現在に持ち込んで不安を感じてしまいます。
「また緊張してしまいそう」
「どうすれば緊張を回避できるのだろうか」
起こった出来事に焦点を当てても、問題を解決するためのヒントや答えはありません。
起こってもない未来を想像することで、緊張するためのイメージトレーニングをしているようなものです。
焦点を当てて欲しいのは、少しでも解決しているとき、症状が軽減しているときです。
緊張の度合いは一定ではありません。
少しでも良い状態のときにこそ、解決のヒントや答えがあります。
・前日にぐっすり眠ることができた
・事前に資料をしっかりとチェックした
・会場に早めに行って雰囲気に慣れておいた
このようなものが出てきます。
たまたまだったとしても、これらの行動を意図的にすることで、また同じように良い状態になる可能性があるのです。
問題に焦点を当てるのではなく、解決に焦点を当てましょう。
④回避行動を止める
緊張(ネガティブな感情)は感じたくないものです。
だからこそ、その感情を避けるための行動をついついやってしまいます。
この行動を「回避行動」といいます。
一つや二つだけなく、悩みが深くなるほど、行動の数は増えていきます。
・人の集まりを避ける
・後ろの方の席に座る
・開始時間のギリギリに行く、遅刻する
等など・・・
なぜ回避行動をするかというと、その一瞬は「ホッと」するからです。
一瞬の安心を得るためにやってしまいます。
しかしながら、この行動は解決とは逆の力が働いてしまいます。
なぜなら、緊張を避けるということは、緊張することに対する恐怖心がより強くなってしまうからです。
緊張を育てる栄養分となり、維持・強化する働きになってしまいます。
根本的な解決をするためには、この回避行動を一つ一つ止めていく必要があります。
緊張したくないから回避行動をするのですから、この回避行動をやらなくなっているときは問題が解決しているときである、という逆の発想ですね。
⑤気持ちを伝える
緊張してしまう根っこにあるのが、他人の評価です。
「緊張している自分を見られたくない」
「できる人に思われたい」
このように他人からの評価に意識が向いてしまうと、緊張してしまうものです。
そうではなく、他者に伝えたいという思い、自分の気持ちを伝えたいという思いで話すことで緊張をしなくなります。
結婚式の披露宴での新郎新婦のスピーチ。
新郎の挨拶で緊張している人は何人もいました。
でも新婦が両親への感謝の気持ちを伝えるスピーチでは、緊張する人を私は見たことがありません。
新郎の場合、緊張する人は「自分を良くみせよう」とする気持ちが働いています。
新婦の場合は、両親への感謝の気持ちを伝えるので、涙は流して感動はしていても、緊張はしないのです。
緊張を根本的に解決するポイント。
それは自分のためではなく、自分の伝えたい気持ちと、相手への感謝の気持ちで話すことにあります。
【あがり症改善のポイント】
①究極の解決方法
②緊張(ネガティブな感情)との関わり方
③解決に焦点を当てる
④回避行動を止める
⑤気持ちを伝える
今回は「あがり症の改善ポイント」についてのお話でした。
これらのポイントは、その他の心の悩みにおいても共通するものであります。
自分の悩みに置き換えてみてください。
そうすると、きっと問題を解決するためのヒントや答えが出てくることでしょう。
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