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神へ捧げるソネット 抄 #14

佐佐木政治

朝霧の荒野でびしょ濡れになっている 一輪の白百合
そのたおやかな 一本のストゥーパーを生むために
あなたの掌は 岩のようにざらざらしている
臨界角をついばむ塔は やがて時間のフィルムの中に朽ちてゆく

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亡父の詩集を改めて本にしてあげたいと思って色々やっています。楽しみながら、でも、私の活動が誰かの役に立つものでありたいと願って日々、奮闘しています。