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そう言われているからといって、物事を信じてはならない。

仏陀は言われた


ただそう言われているからといって、ものごとを信じてはならない。

昔から伝わってきたものだからといって、その言い伝えを信じてはならない。

そのようにされているからといって、その噂を信じてはならない。

聖者が書いたものだからといって、その書を信じてはならない。

霊的なインスピレーションと思われる形で与えられたものと思い込んで、その空想を信じてはならない。

でたらめな憶測から引き出した結論に基づいて、また、必然的にそう類推されると思われるからといって、あるいは、単に教師や先生の権威を拠りどころにして、信じてはならない。

しかし、自分の理性と意識において確証を得たときには、そのような書、教義、言葉を信じるべきである。

仏陀は 最後に次のように言われた。

「そういうわけで、私があなた方に教えたのは、そう聞いたからというだけで、信じてはならないが、自らの意識で確信したならば、

その信念に従って一所懸命に行動せよ

ということである」と。

ー『シークレット・ドクトリン』(1888) 第三巻、原書401ページ
ー『イニシエーション』(1922) 日本版 (2008)、4ページ


ぐうの音も出ないほどの正論というのは、とても清々しく気持ちのいいものですね!

この表現を初めて知った時、心から感動しました。

一番最初にこの引用を持ち出したのは、こういうわけで『わたし』(という自我)を通して書かれた表現も、安易に信じ込まないで欲しいためです。

ですが、あなたの理性と意識に共鳴する感動があれば、これほど嬉しいことはありません。

今まで、『わたし』という自我を通した考えを公の場で表現することをためらっていました。わたしは大それた人間ではありませんし、受け入れられない可能性が高いものを表現する必要もないと思っていたからです。

ですが、時代の移り変わりの間に生まれ、さまざまなご縁に恵まれ、いよいよ黙っている理由も無くなったので、ひっそりと個人的な学習記録を書いてみることにしました。

わたしはとても無精な人間ですし、完璧にはほど遠いフトドキモノです。ですが、なにか引用元その筋の考えに共感できるものがあれば、ぜひご自身のお考えの考察ポイントのひとつとして、寛大なお心で検討して頂ければ幸いです。


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