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奥出雲多根自然博物館 ほか

お休みをとって、「泊まれる博物館」こと奥出雲多根自然博物館に行ってきました…!

松江駅から出雲八代駅までおよそ2時間。木次線は山の中を通るなかなか素敵な電車でした。当日は雨の予報だったのですが、幸運にも駅に着いた時点では降っていませんでした

最寄り駅である出雲八代駅の看板

博物館の方から送迎に行こうかという連絡が来たのですが(そう、博物館の職員さんがすごく親切だったんです…!これについてはあとからもう少し書きます)、チェックインまでかなりの時間があったので、歩いて博物館まで向かいました。まあ汗だくになりましたね、虫もそこそこいたけど、こういう、知らない街や道を歩く時間も大切にしたいですからね

雨には降られず20分ほど歩き、ついに博物館に辿り着きました…!

辿り着きました!
少し離れて全体を写す
実はメガネのパリミキと縁の深い施設です。「多根」はパリミキのオーナー一族から来ています

汗だくで着いた後、博物館の方のご厚意で、先にお風呂をいただけることになりました!博物館の宿泊者は近くの「佐白温泉 長者の湯」に無料で入れます。滑りの強い温泉でしたね。とってもさっぱりしました

さて、お楽しみの部屋ですが…可愛い!凝ってる!大切に使われてきたことを感じました。ベッドもふかふか〜

泊まったのはダブルベットのお部屋。恐竜たちに見守られています

この日は閉館日で、展示を見ているのは私一人。部屋に戻って休憩しながら、展示を見てまわりました

各フロアの案内

展示は1階と2階にあり(3階から5階が客室、6階がレストラン)、1階が「宇宙と地球のクロニカル」、2階が「海-La Mer- 海の生物が辿った道」という名前の展示でした

1階はいわゆる自然史の展示で、生命の誕生から人間の出現くらいまでを扱っていました。決して展示室は大きくないのですが、小型の化石を中心にぎゅっとまとめてあったと思います。少し奥には、島根県を地学的な観点から見た展示があり、個人的にはこちらが興味深かったですね。ここで初めて、奥出雲が「たたら」で栄えてきたことを知りました

1階の展示
島根県についての地学的な展示を行うコーナー

2階はひたすら海にまつわるもの(貝殻など)が展示されていました。目を引いたのは、魚の化石を展示しているコーナー。同じ種の魚の化石をここまで並べて展示していると迫力があります。解説も結構面白かった(死因の推測とか、せっかく歩けるようになりそうなヒレだったのに!とか)です

2階の展示
同じ種の化石をたくさん展示
この辺はメガネのパリミキ2代目オーナーが集めたものだとか

ちなみに3階には2011年時のリニューアルに尽力した小畠博士にまつわる品々や彼が持っていたという本の置いてあるコーナーがあります。本は自由に読めます

自由に読めます

ここまでゆっくり展示を堪能したあとは…夕飯!6階のレストランで食べました。とても美味しかったです…それぞれの具材はもちろん、それをつけたトマトスープがとても濃厚だった…お酒が進みました…

島根和牛が食べられる「八重垣御膳」にしました

さて、若干酔っ払っている状態で、宿泊者限定ナイトミュージアム!昼間とは異なるライトアップで展示を楽しめます。何と昼間より人が多いという…笑 私も、ペンライトと、これも宿泊者限定のクイズの解答用紙を手に、童心に帰って展示室を探検しました

1階の展示、ナイトミュージアムバージョン

このクイズがよくできていて、入門編と書いてありましたが、しっかり観察しないと正解できなくなっています。私の結果はというと…1発全問正解!景品がもらえる合格点に到達するまで何回も挑戦できるのですが、1発で満点はなかなかいないとのことで、この合格点景品と一緒に、1発全問正解景品もいただきました…!嬉しい…!その嬉しさを胸に、ふかふかベットでぐっすり眠りました

いただいた景品は、家に帰ってからそれっぽくしました

さて、ここまで「泊まれる博物館」奥出雲多根自然博物館のことを書いてきました。噂に聞いていた通り、とても楽しかったです…!とはいえ帰りの時間は決まっており(特に電車の時間はシビアです)、起きたらすぐ帰ることになる…はずだったのですが、博物館の職員さんのご厚意で、車でしか行けない場所に連れて行っていただけることになりました…!本当に嬉しい…!

連れて行っていただいたのは、「櫻井家住宅・庭園/可部屋集成館」です。櫻井家(屋号: 可部屋)は、奥出雲のたたらで中心的な役割を果たした一族です。可部屋集成館では彼らに関わる様々な資料を見ることができます。ここでようやく、奥出雲のたたらについて解像度を上げることができました。なるほど、地域の人々も自然もうまく生かしていたんですね…

櫻井家住宅・庭園は、作られた当時(18世紀ごろ)の姿をそのまま留めています…それをよく表しているのが、屋敷に滞在した文人が残した絵画。これと全く同じ庭が見られる!その感動たるや…!集成館の方が「絵画とゆかりのある風景が同じ場所で見られるのが面白い点だ」と語られていましたが、本当にその通りだと思いました

庭が描かれています
本当にそのままだ…

いやあ、本当に充実した2日間でした。それもこれも、よくしてくださった博物館の方々のおかげです。本当にありがとうございました…!

よく晴れた素敵な日でした


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