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自分で自分を褒める

「自分で自分を褒めるのは、恥ずかしいこと。」

いつしか、そのようなことを思うようになっていました。
幼いころ誰かに言われたのか、そのように思う経験をしたからなのか定かではないのですが、でも心の奥底でこのように思っている自分が実は最近までいたのです。

甘やかすのでもなく、できていない自分を見て見ぬふりをするのでもなく、ただただ、自分がやったこと、やっていること、どのような場面でも自分を自分で褒める、ということが本当に大事なのだと痛感する日々です。

なぜか。
人間の根本的な欲求の一つに「認められたい」という承認欲求があります。これは、世界No.1コーチであるトニー・ロビンズが提唱している「シックスヒューマンニーズ」にも出てくるもので、世界中の人が一人の例外もなく「認められたい」と思っているのです。
もちろん、私もそうです。

この「認められたい」という根源的な欲求を満たすために、学校での試験やオーディション、ありとあらゆることを頑張り、その結果承認されるものだと思ってきました。親や先生、友人など、自分以外の誰かに認められることに奔走してきたのです。でも、それでは満たされることなく、もっと頑張って燃え尽き症候群になったり、永遠に不足感に苛まれるのです。

多かれ少なかれ、自分以外の「誰か」や「何か」に承認されることで自分を満たしていると人が世の中多いのだと思います。それゆえに、苦しみもがいている人が実に多く、クライアント様の中もそのような方々がいらっしゃいます。

「誰か」や「何か」に認めてもらう人生は、本当に苦しいし、窮屈です。誰かに認めてもらう人生は、「受け身の人生」になってしまいます。だから、まずは自分で自分を褒める。

長らく私のように生きてきた方は、なんだかいけないことをしているかのような感覚になるかもしれません。でも、そんな感覚もいったん受け入れてみましょう。

そして、まずは自分が生きていること、今日も頑張って仕事をしたこと、家族のために料理を作ったこと、掃除をしたことなど、どんな些細なことでも「よくがんばったね」と自分自身に言ってみてあげてください。

そうすることで、少しずつであっても変化を感じると思います。
自分で自分のことを褒めるようになると、自分に対して寛容になります。自分自身に対して寛容になるから、人に対しても寛容になれます。

一人ひとりがこのように生きる社会は、きっとより幸せな社会なのではないかと心底思います。

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