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クリスマスケーキという存在から「体験」の大切さを思う

新聞で読んだのですが、クリスマスケーキの値上げが相次いでいるそうです。
理由は、イチゴや鶏卵など原材料高が続いていること。
記事によると、銀座コージーコーナーはカカオ豆の高騰などを受け、チョコレートを使用したホールケーキの価格を3〜10%値上げしたとのこと。
帝国データバンクによると、今年のクリスマスケーキ(5号)の平均価格は4,561円で、これは前年比3.4%、149円の値上げだそう。
ちなみに、物価高が本格化する前の2021年から比較すると700円近く高くなっているそうです。

クリスマスケーキが買えない

先だってもここでお知らせしましたが、今年も田原俊彦さんの「トシちゃんサンタ団」やっております。
こちら、経済的に恵まれないひとり親家庭に、チーフサンタ・田原俊彦に賛同した皆さんが、サンタ団に参加してクリスマスプレゼントを贈るプロジェクト
2023年のクリスマスに、SEGAさんの協力を得てスタートし、今年が2年目。
2024年はSEGAさんのおもちゃに加えて、パソコンメーカーのインバースネット社さんもご協力いただき、パソコンのプレゼントも行いました。
1年目の昨年よりも非常に多くの方がサンタ団にご参加いただき、活動が確実に広がっております。
実はこの活動の発端は、数年前、あるひとり親支援団体の方に聞いたお話。
それは「クリスマスケーキが買えないという相談が700件ほど来ているんです」というものでした。

クリスマスケーキは「モノ」ではなく「コト」

個人的な話になりますが、私も母子家庭で育ち、決して裕福ではありませんでした。
普段ケーキを食べるということもなかったです(ある時、近くのスーパーで100円ケーキシリーズというのがスタートして、それはたまに食べさせてもらえました)。
だからということもあるかもしれませんが、クリスマスケーキは楽しみでした。
あの当時は、今のような生クリームではなく、バタークリーム!
ホールケーキをクリスマスイブ一晩では食べ切れないので、残りを冷蔵庫に入れるのですが、そうするとクリームがカチカチ、バリバリになっていた記憶があります。
でも、それも美味しかったなー。
ある意味、一晩経った後のカレーと同様(違うか笑)みたいな感覚で。
ここで思うのは、クリスマスケーキというのは「体験」だということ。
物理的食品(モノ)としてのケーキはお金があればいつでも食べられます。でも、「わあ!クリスマスケーキだ!」という喜びの時間・感情が生まれるクリスマスケーキは「コト」なのです。

「コト」の大切さ

人は経験によって作られていきます。
それは知識ということだけではなく、喜びや悲しみなどの感情も。
もちろん、クリスマスケーキが買えなかったからといって、人としての成長に何かしらの障害が生じるということでは決してありませんが、クリスマスケーキという「コト」の体験は、プラスこそあれマイナスはないのではないかと思います。
サンタ団の活動の幅と輪、来年はさらに広げていければと思っています。

余談ですが、昔(今もそうかも)クリスマスケーキは12月25日になるとめちゃ安くなるのです、売れ残りが。
なので、高校生になってバイト代が入った時、幼少期からの夢であったホール食いをするべく、地元の駅前の同級生の親がやっている洋菓子屋で半額以下になったクリスマスケーキを買いまして夢を実現したのですが、途中で気持ち悪くなっちゃいました。
過ぎたるは及ばざるが如く。
それを学んだクリスマスでした。


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