珠玉の台詞たち「最高の人生のはじめ方」
今回の映画
「最高の人生のはじめ方(The Magic of Belle Isle )」(2012年 アメリカ 108分)
監督:ロブ・ライナー
出演:モーガン・フリーマン、ヴァージニア・マドセン、エマ・フールマン
監督はスタンドバイミーなどを手掛けたロブ・ライナー、主演は数々の名作映画に出演しているモーガン・フリーマンです。
2019年のアベンジャーズにも出演したエマ・フールマンが当時子役として存在感ある演技を見せています。
あらすじ
6年前に妻を亡くし、酒浸りとなっていた西部劇小説家のモンテが、湖畔のリゾート地で過ごすうちに、隣人のシャーロット一家や街の人々と交流をするうちに、妻の死後、書けなくなっていた小説に対する意欲を取り戻していく。
珠玉の台詞たちが人生を豊かにする
内容的にはハートウォーミングで、日本でいえば岡田恵和の脚本(※)のような王道的エンターテインメントです。一歩間違うとありきたりで、途中で飽きてしまうような内容なのですが、役者陣の演技力が高く、全く飽きさせません。
モンテは高齢で、妻も亡くし、ヒット作も過去のもので、もう自分は終わったと思ってこの街に来たのですが、その状況から変わっていく様をモーガン・フリーマンが上手く演じ分けています。
最も注目すべきは台詞がおしゃれでかっこいいというところです。
主人公のモンテは車いす生活を送っているのですが、ある出来事がきっかけで車いす生活となりますが、妻の支えで小説家になります。
そのことについてもモンテの妻が「ドアが閉まっても、また別のドアが開く」と言っています。
シャーロット一家の次女フィンがモンテに話の作り方を学ぶときに、「そこにないものを探し続けろ」と想像力の極意を伝授します。
こうした台詞や何気ないシーンに出てくる一言がとてもシャレているのがこの映画の魅力です。
※朝ドラ「ちゅらさん」「ひよっこ」「おひさま」など悪役が登場しない穏やかな作風で知られています。
映画中毒者からの一言
ぜひ人生の教科書に!という映画には、だいたいモーガン・フリーマンが出ている。
余暇の時間に旧作映画を見てはいかがでしょうか?