「なるほど」な話
クマがよく夢に出てくる
ある時は自宅の家庭菜園にヒグマが登場し、間一髪家の中に避難できたが、ヒグマの鼻先がドアに挟まり、鼻息が私の顔にかかる
という夢。
ある時は前からのっしのっし歩いてくるヒグマに遭遇し、術が思いつかない私は死んだふりをする。その顔を執拗に舐められ甘噛みをされる
という夢。
ヒグマに関する事件をネットで読み、実際にこんな事件が日本であったのか!と驚き、クマに対して異常な恐怖を感じていた時期があった。
遭遇したこともないのに。
なので人に「よくクマが夢にでてくる」と何気に話すと「そんな事件ばっか読んでるから夢にまで出てくるんじゃないの?」と返事がかえってきた。
ごもっともでございます。と思った。
ある日の明け方、また夢にクマが登場した。やけにリアルな生暖かい鼻息、やけにリアルな乗っかられている感。
「はっ!!!」
目を覚ますと薄暗い中、私の胸元には白黒の飼い猫が乗っかっていた。
なるほど・・・
夢の中ではヒグマに遭遇しているはずなのに、夢を思い返すと頭に浮かぶのはツキノワグマだったのはこれが原因か。
君は私の夢の中にもはいってくるんだね
私は胸元に乗っかっている冷え切った白黒を自分の布団にいれ、抱きしめながらまた眠りについた。