沈丁

冬 くれて
ひらいた お白ひ
刺さる 縁の 陽だまり
いゆししの 冠に かざるや
君が ほの香の しらべ
とおした 風の まだ
うく 青い かしらの まだ
おとずれ あと少し
少し、と
丁字が たつ

 
【鎌倉の天気】
 くさの戸を たたく遠客に ぎやかし
 霞けぶる日の 花晴れ初めや


 ▲ 雪男の記事一覧

いいなと思ったら応援しよう!