侘助

寒 こぼれ 落ちて
氷瀑
るつぼ 覆う 緋も
夢を かたれず
すぎる 猪ノ口
おふ 背中の 七つ
とられて 六つ
みくだす 湯気に
立つ 香を 競い
はなしの色に まどう
あとに 空筒
桟紙に すけた 来世のかげ
一日 一生

 
【鎌倉の天気】
 白波はこぶ 霜枯の
 いよいよ 火はとおく 眺むらん


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