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お菓子つくり沼を拗らせて、手作りチョコレートをカカオ栽培からやってみた話。


 お菓子つくりが割と好きだ。
今住んでいるところが奄美大島という島のかなり辺境の方なので、気軽にコンビニスイーツという環境ではなく、自分でつくったほうが早いな?と気がついてつくりはじめたらズブズブと沼にハマってきている。

レモンのパウンドケーキ



 ワッフルを焼いたり、クレープをつくったり、クッキーを焼いたり、自分の畑で採れたフルーツをふんだんに使っていろいろつくっている。パッションフルーツにレモン、ドラゴンフルーツ、島の名産品のタンカンなどを自家栽培しているのでそれらを添えたり絞ったり、とても贅沢な毎日だと思う。

 数年前からチョコレートの原料のカカオ豆が高騰しているとニュースなどで見聞きし、チョコレートも自分でつくれたら面白いのではないか?と思いつき栽培を開始してみる。試行錯誤と失敗を重ねながら、やっと去年栽培から収穫、加工からチョコレートまでの一連の工程をクリアすることができた。

カカオの実、意外なほどよく実る



 栽培の方はやっている人が日本に数人しかいないので情報がかなり不足気味でわからないことだらけながら、なんとかいい感じで成長してくれて、定期的に実が採れるくらいになってくれた。
当初導入した数種類の品種の中から、奄美の気候にあいそうな選抜した2種類の品種を定植して育成している。小規模ながらも奄美大島、もとい鹿児島県では初めての成功例だそうで、見学したいというお客さんも多く好評を得ている。

 さて、実が採れても今度はそれをチョコレートに加工する方法がわからない。外国の生産している人のYouTubeをみたり、ネットで出てくる論文を見たりしながらいろいろ試してみたはいいものの、どうやら南米などの現地で行っている加工方だと気候や湿度の関係でどうにもうまくいかない。途中の工程でカカオの豆を味噌や醤油などと同じく発酵させる必要があるのだけどそれが発酵が進む前に腐ったカビびたりしてしまうのだ。

ぎっしり詰まったカカオ豆、これを発酵させたり乾燥させたり焙煎したりする
正直めちゃくちゃ手間がかかる



 というわけでうちでは発酵に必要な菌を逆算して無菌状態から足し算していくという独自の方法で難題をなんとかクリアしていき、食べれるチョコレートの状態まで持っていくことに成功した、のがつい最近。

焙煎し終わったカカオ豆
初めて完成した完全自家製チョコレート



 バレンタインによく手作りチョコレートとか言うが、カカオ豆から自家製でチョコレート製造まで行っているただのお菓子つくりが好き男子、なかなか沼である。

たくさん採れました♪

#ハマった沼を語らせて

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