ベトナム社会主義共和国。
■公務員基礎賃金+30%増引上げ。
・最近のニュース、「ベトナム政府は7月1日から公務員基礎賃金+30%増、夫々の月額給与は共産党書記長、国家主席は19万円、首相及び国会議長は18.2万円に引上げられた」。
・政府は6月30日、「公務員の基礎賃金を規定する『政令第73号/2024/ND-CP』を公布し、2024年7月1日に施行」された。
・本政令により「公務員の基礎賃金は2023年7月1日から適用されていた従来の月額1万1200円から+30.0%増の1万4500円)に引上げられた」。
■ベトナムの四柱。
・この基礎賃金は「公的機関の幹部や公務員、公的組織の職員、ベトナム人民公安とベトナム人民軍の士官・兵士・職員・兵役者、機密・重要業務の執行者などに適用」される。
・公務員の基礎賃金は「公務員の給与や手当の計算に用いられる基準となる給与のこと」、公務員の給与は基礎賃金に係数を掛けて計算され、係数は公務員のレベルによって異なる。
・「『ベトナムの四柱』と呼ばれる国の首脳4人の月額給与」は冒頭の通り今回以下の様に引上げられた、「共産党書記長19万円」、「国家主席19万円」、「首相18.2万円」、「国会議長18.2万円」。
■ベトナム首相の給与は月8万円だった。
・余談、私がベトナムに暮らし始めた頃、確認した月給は「首相8万円」であった。参考として現在の日本/岸田首相の月給は338万円、重ねてベトナム/チン首相は18.2万円となる。
・「首相という立場上この金額で生活していけるのか、他の収入源があるのか」等と疑問が生じる。マイクロソフト『Copilot(AIチャット)』に聞いてみると、「他の収入源については公には詳細が明らかにされていない」、更に「政治指導者としての役割を果たすことで、他の収入源や福利厚生などが考慮されている可能性がある」と曖昧な回答が続いた。
・以前あるベトナム人にも同じ質問を聞いた事がある「答えたくないです」と返される。これは「政治犯罪の容疑」にかけられる事を恐れており、「何処に公安がいるか分からないし、また見知らぬ隣席に座る人に話を聞かれその人が公安にリークする可能性もある」として不用意な発言を控えているのだ。
・当時アンタッチャブルな事を聞いてしまった事を申訳なく思い、この話は即終了させた。ベトナムは社会主義共和国、私には見えない、外国人がリーチできない、何かとても深く、そして入り込んではいけない場所があるのかもしれない。