新潟県阿賀野市の耕畜連携事業について続報。1500トンの牛ふん堆肥が300ヘクタール相当になる根拠が分かりました。
先週、新潟県阿賀野市の耕畜連携事業について、同市に問い合わせメールを送りました。同市産の堆肥1500トンを市が購入し、農家に無償提供すると言う事業が報道されていたので中身を詳しく知りたいと思ったからです。
昨日、同市資料が届きました。
資料を読んで新潟日報の報道や同市の統計資料をみた時、いくつか不明だった点が解消しました。
まず、堆肥の種類がなんなのか、市内の畜産農家のものなのか不明だった点については、
「市営グリーンアクアセンターでは、酪農家10戸(令和4年2月1日現在500頭)の牛ふんを処理、牛ふん生産量は年間約8000トン」との事です。
また、堆肥1500トンが農地300ヘクタール分に相当すると言う記事の記載については、
環境保全型農業直接支払金(国事業)について、「水稲で牛ふん堆肥または豚ふん堆肥を0.5t以上~概ね1t未満 2,200円/10a」
「水稲で牛ふん堆肥または豚ふん堆肥を概ね1t以上4,400円/10a」
との資料にありました。
牛ふん堆肥は多用すると窒素過多になることから、1反(10a=1000平米)2-3トン程度以内と言う施用基準を設けている地域も多く、1反2トンだと、1500トンの堆肥は75ヘクタール分にしかならないので300ヘクタール相当と言う数字の根拠が不明でした。
しかし、資料から国の環境保全型農業直接支払い事業の運用で1反0.5トン以上の施用を対象にしている事がわかりました。1反0.5トンの施用であれば、1500トンの牛ふん堆肥は300ヘクタール分になります。
さて、牛一頭がどのくらいの牛ふんを出すかと言うと、乳牛か肉牛かによっても違い、また季節によっても違うようです。
各地域で出されている数値をみるとだいたい1日40キロ~45キロ程度が多いようです。500頭の牛が1日40キロづつ「ふん」を出すとすると、合計20トン、年間では7300トンになります。
同市のグリーンアクアセンターで年間生産量8000トンと言う事は、年間排出量がすべて堆肥化されていると見ることができるでしょう。
一方、今回1500トンを市が購入するとの事ですが、今までの使用実態はどうだったのでしょうか?
生産された量がほぼ全部、農地に還元されていたとすると、今まで有償で引き取っていた農家に対し、コスト削減の形で応援をすることになります。
今までダブついていたとすると、耕種農家のコスト削減(化学肥料からの転換)とともに、このダブつき分の解消と言う効果もあると思われます。
いずれにしても、従来の有償提供価格について知りたいと思います。
また、今回の事業にはどのくらいの予算がかかっていて、その財源はなんなのでしょうか?
こうした点を今後は問い合わせていき、他の地域での同種事業の実施可能性や国の役割などについて、考察していきたいと思います。
2週間予報は、2/19になんと最高気温21℃との見通しを示しています。2/21、22には10℃を下回るものの、その後は連日10℃以上、2/28以降は15℃以上となる見込みです。
植物が光合成を始める温度は、だいたい5℃以上。光合成は午前中に行われる事が多く、最高気温は昼過ぎ~14時頃に記録される事が多いため、最高気温10℃未満の日はあまり光合成は進まないと思われます。
つまり最高気温10℃以上の日には野菜の生長が進み、15℃以上の日にはかなり活発になると思われます。10℃以上、15℃以上の日が増えると言う事は野菜が育つ時季になってきたと言う事を意味します。
見沼菜園クラブでは、小松菜、チンゲンサイ、カブ、大根、サニーレタスを種まき済。本日は、キャベツ、ブロッコリー、ニンジン、ゴボウ、コールラビの種まき予定です。
種ジャガイモを切って植え付ける準備も終わりました。
忙しい季節がやってきます。
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