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Thanks to aroma|慌ただしさに、ホッとひと息。
昨年末、忙しさの中でも気持ち良く過ごしたくて、つくったブレンド。
no.8
Yuzu
Orangesweet
Lemon
Teatree
Juniper
Hinoki
Sandalwood
ユズとオレンジの甘く明るい香りが、
心身を温めてくれます。
すっきりとしたジュニパーの香りは、
精神疲労をケアしつつ、やる気をアップ。
つい浅くなりがちな呼吸を整える、
ヒノキとサン
Thanks to aroma|マラソン大会の香り
昨年、初めてハーフマラソンを完走。
その時、心身をサポートしてくれる香りが欲しくてブレンドしました。
no.6
Lemon
Lime
Ravensara
Tea tree
Clary sage
Benzoin
トップには、集中力をアップさせるレモンとライムと、心身に活力を与えるティートリー。
緊張を和らげるクラリセージをミドルに。
呼吸を楽にするベンゾインをベースに。
落ち着きを
Thanks to aroma|あたためる
急に寒くなると、体調を崩しがち。
風邪をひきそうな時、また、ひいてしまった時。
こんな香りはいかがでしょうか。
no.5
Tangerine
Bergamot
Sweet Orange
Lavender
Marjoram
Cedarwood
優しい柑橘の香りで、
ネガティブな気持ちを取り除く。
ハーブ系の香りで、
心身をあたためてリラックス。
ウッディ系の落ち着い
Thanks to aroma|スダチ精油との出会い
アロマフェアで見つけた、徳島県産のスダチ精油。
香りを嗅いでいて、花の香りと組み合わせたくなりました。
no.4
Sudachi
Sweet orange
Tea tree
Ho leaf
Ylang Ylang
Frankincense
最初に香るスダチは、シャープですっきりとした中にほのかな苦味を感じる香り。
時間の経過とともに、香りの変化も楽しみながら。
(写真は、家にあった
アロマクエスト|(18)|使命-2
島から出た船は、近くの大陸に向かっていた。
海は荒れることもなく落ち着いている。天候も良好だ。
「ボク、水は苦手でね。しばらく外に出ないようにするよ。」
カオルが身につけたブレスレットから、メンタの声がした。
「ねえ、どうしてキミはあの島に来たの?」
カオルは、前から思っていた疑問を口にした。
「う~ん、勘かな。」
「勘って…。本当に?」
「冗談、冗談。ボクは『香りの女王』から指示
アロマクエスト|(17)|使命-1
旅の準備は、予定よりも早く終わった。
出発の朝を迎え、カオルはやや緊張した面持ちで船に乗り込む。
見送りに来ていた村長たちが、声をかけた。
「気をつけるのじゃぞ。」
「元気でな。」
「辛くなったら、いつでも戻っておいで。」
「ありがとう。じゃあ、いってきます!」
カオルは、手を振りながら答えた。
船は、ゆっくりと島から離れていく。
カオルが乗った船を、見えなくなるまで見送った村長
アロマクエスト|(16)|旅立-8
「準備ができたら、出発しよう。いい?」
カオルは身寄りがなく、村長の家に引き取られて育った。
そう多くはない荷物をまとめ、村長たちに挨拶をして家を出る。
旅立つのに、そう日数はかからないだろう。
「2日もあれば、行けるよ。」
「わかった。」メンタは、そう言いながら何かを取り出した。
「まず、これをキミに預けるよ。」
手渡されたのは、ブレスレットのようなものだった。
小さく、水晶のよ
アロマクエスト|(15)|旅立-7
「そういえば、さっきのことだけど。」
「なんのこと?」
「あの黒い影を倒したら、人間に戻ったじゃないか。
あれって、どういうこと?」
カオルがたずねると、メンタは答えた。
「スウェイング・シャドウは、もともと人間なんだ。
襲われた人の心身のダメージが一定以上大きくなると、変身してしまう。
ボクたちアロマルは、キミのような能力を持つ者が念じた通りに姿を変えて、スウェイング・シャドウと闘
アロマクエスト|(14)|旅立-6
あれは、いつのことだっただろう。
香りがこの世界からなくなったのは、まだ小さい頃だった。
周囲の大人が、話しているのを聞いて知ったのだと思う。
そのことが、カオルには不思議だった。
なぜなら自分は、まだ香りを感じることができたからだ。
しかし、他人に話す気にはなれなかった。
自分だけがみんなと違う。
そう思われるのが、なんだか怖かったのだ。
だから黙っていた。
しかし今、目の前に
アロマクエスト|(13)|旅立-5
男を見送ってしばらくすると、肩に乗ったメンタが話しかけてきた。
「もう一度、森に行こう。大事な話があるんだ。」
ふたたび、森へ戻ってきた。
先ほどの出来事が、ずいぶん前のことのように感じる。
メンタが、肩から降りると口を開いた。
「えっと、まず、キミの名前を教えて。」
今さらながら、自分が名乗っていないことに気がついた。
「僕の名前は、カオル。」
「カオル……いい名前だね。」
メ
アロマクエスト|(12)|旅立-4
倒れた黒い影は、だんだんとその姿を変えていく。
ゆらゆらと揺れる輪郭が、次第にはっきりとしたものに変わった。
そこには、確かに人が倒れていた。
「なんとか間に合ったみたいだ…。キミは、この人を救ったんだよ。」
そう言うと、メンタはホッとした表情を浮かべた。
「う、う…。」
倒れている人が、意識を取り戻したようだ。
少年は駆け寄る。
「お、俺はいったい…。」
「大丈夫ですか。何があ
アロマクエスト|(11)|旅立−3
「ど、どうやって?」
緊張した面持ちで、少年はたずねた。
こうしている間にも、黒い影が迫ってくる。
「何か、武器をイメージして!」
少年は、扱うのが得意な武器をイメージする。
数秒後、緑色に輝く光の矢が出現した。
「こ、これは…」
おそるおそる見ている少年に、メンタが口を開いた。
「これは、ボクのエネルギーを形にしたものだよ。これで攻撃するんだ!」
いつの間にか、メンタと名乗った
アロマクエスト|(10)|旅立−2
最初は気づかなかったが、よく見ると、何か小さな生き物がこちらに向かって走ってくる。
色は青みがかったグリーン。
大きさは、ウサギより大きくネコより小さいくらいか。
こんな生き物は、今まで見たことがない。
「ひょっとして、ボクが見える…?」
その生き物が言葉を発したので、さらに驚いた。
「うん、見えるよ。それより、大丈夫?」
「あんまり…。それより、力を貸して!」
「…っていうか、君
アロマクエスト|(9)|旅立−1
ある日から、「香り」がなくなった。
生態系バランスの崩壊。
人の心と身体の衰弱。
スウェイング・シャドウの増殖。
人々は、環境の変化に怯えながら、日々を過ごしていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
周りを海で囲まれた、小さな島がある。
大陸の人々からも、その存在を忘れられた島。
意外なことに、その島には人が住んでいた。
荒れ果てた平原を走る、ひとつの小さな人影。
小動物を追いかけ
アロマクエスト|(8)|変化−5
そのモノたちは、いつから現れたのだろうか。
姿形は人のようではあるが、全体的に色彩というものがない。
顔の部分も、はっきりと判別できない。
まるで影法師のように、ゆらゆらと揺れている。
言葉を発することもない。
気がつくと、背後に立っている。
物理的な攻撃があるわけではない。
ただ、その姿を見てしまうと心身の不調が現れるのだ。
不安感。
焦燥感。
イライラ。
脱力感。
胃腸の不調。
アロマクエスト|(7)|変化−4
さらに数年が過ぎた。
香りを活用していた植物たちは、その恩恵を受けることができず、動くこともできないため、少しずつ姿を消していった。
動物たちも、弱いものは外敵の匂いを察知することができずに襲われ、また、強いものも食べ物を探すことが困難になり、日を追うごとに数が減っていく。
生態系のバランスが崩れ、自然は荒廃していった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
香りがなくなり、人々は
楽しむことも