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『すずめの戸締まり』の後ろ戸とミミズの意味とは?現世と常世の関係を考える

これで最後になります。
文章は普段よりも少し長いです。

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後ろ戸とミミズの関連について教えてほしいというのは、なかなか難しい質問ですね。でも、私は挑戦してみたいと思います😊

後ろ戸とは、現世(うつしよ)と常世(とこよ)という二つの世界を繋ぐ不思議な扉のことです。現世は私たちが生きている現実の世界で、常世は死者や神々が住む永遠の世界です。後ろ戸は、人が住まなくなった廃墟に存在し、誰にでも見えるわけではありません。後ろ戸を見ることができるのは、閉じ師と呼ばれる特別な人々だけです。閉じ師は、後ろ戸を閉めることで、災いを防ぐ役割を担っています。

では、どんな災いが後ろ戸からやってくるのでしょうか。それがミミズです。ミミズは赤黒く細長い煙のような姿をしており、常世から現世に流れ出してきます。ミミズは地震や津波などの自然災害を引き起こす原因となる存在で、地気と呼ばれる大地のエネルギーを吸い取って膨らみます。ミミズが重くなって地面に落ちるとき、大きな揺れが起こります。閉じ師は、祝詞を唱えて後ろ戸に鍵をかけることで、ミミズを常世に送り返すことができます。

しかし、後ろ戸は一度閉めてもまた開くことがあります。また、数百年に一度起こるような大災害は、ただの鍵では封じることができません。完全にミミズを鎮めるためには、要石と呼ばれる神の力を宿した石で封印する必要があります。

では、なぜミミズはすずめや草太にしか見えないのでしょうか。それは後ろ戸を通ったことがあるからです。すずめは東日本大震災で母親を探していた時に偶然後ろ戸を通ってしまいました。草太も代々受け継がれた閉じ師の家系であるため、後ろ戸を通った経験があります。後ろ戸を通った人間だけが常世やミミズを見ることができますが、それは必ずしも幸せなことではありません。

すずめに見える常世やミミズは、震災や火災のトラウマを思い出させるものでした。すずめはその恐怖から目をそらして生きてきましたが、草太と出会ってから過去と向き合うことになりました。草太もまた、閉じ師としての使命に苦しみながら、ミミズと戦ってきました。二人はそれぞれの傷を癒すために、後ろ戸やミミズと向き合っていくことになります。

後ろ戸とミミズの関連は、現世と常世の関係を表しています。現世は常世から影響を受けることがありますが、常世は現世から影響を受けることはありません。現世は常に変化し続けることで生きていますが、常世は永遠に変わらないことで存在しています。現世と常世は対立するものではなく、補完するものです。現世に生きる私たちは、常世から学ぶことができます😊

P.S.
いかがでしたでしょうか。

大体のことは質問しましたので、スッキリして頂ければ幸いです😊

なお、すずめの戸締まり専用マガジンを作ってありますので、氣になる方はそちらで全て読む事ができます。

最後まで読んで頂き、どうもありがとうございますm(__)m

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