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【首都模試・国語】首都模試④を受けたひとへ 論説文攻略がカギ! 首都圏模試センター 合判模試④ 感想と分析、ピックアップ解説

はじめに



「首都圏模試センター 合判模試④」(以下首都模試)
の結果が返ってきました。
10月の模試は、理想と現実のギャップを突きつけられることが多いですね。

2学期にはいくつか山場がありますが、

この時期は特に厳しいと感じる方も多いでしょう。

この記事では、「首都圏模試センター 合判模試④」の私なりの感想や、正答率などデータから見た分析、ピックアップ解説までお伝えしていきたいと思います。



全体概観



平均点 68.0点
総語数 約8000字


今回の首都模試国語の問題は、なんと総語数が8000字!

そのうち論説文が4000字を占めています。

全総語数で見たら、四谷の合不合判定模試とたいして変わりませんね

四谷の合不合やサピックスオープンの難問にはじき返されるも、首都模試ならなんとかなるかもしれない・・・・。

そんな淡い期待をも粉砕するような分量でした。

読書をしている子としていない子の差、処理能力の速い子とゆっくりな子の差が顕著に見られたように思います。

平均点は、10月 68点
      9月 70点

      7月 85点
      4月 65点


あれ? 平均点だけみると、先月とそんなに変わりませんね。

むしろ、4月のほうが低いし。

勝負の別れ目は、論説文で得点できたかどうかにありました。

昨今は、長い文章がデフォルトになっていて、それにみんな慣れて、取れている子は、しっかり取れているということでしょうか・・・。

実際、四谷合不合で偏差値50以上の子たちは、首都模試では無双することもままあります。

私の担当の生徒たちは、苦労してたんだけどな~。

うーん。



大問1 物語



総語数 3980語
読む目安 7分
(1分 600語ペース)


草野たき 『最高のともだち』


中学入試ではお馴染みの、草野たきの物語からの出展。

首都模試らしい、とても読みやすい物語ですね。

首都模試攻略のコツのひとつは、物語でいかに点数を稼ぐかというところ。

とはいえ、正答率表を見ると、正答率30%以下の問題が4問。

ここをスキップし、他の問題で点数を取れたかがカギでした。

本文が読みやすかった分、設問を難しくしていたようです。

9月のテストもそうでしたが、論説文よりも、物語のほうに捨て問が多い

今までの首都模試にはない傾向が続いています。

各問の所感・雑感



問4 ③「すっとんきょう」毎年のように、語彙問題で出てくるのに、みんなできませんな~。そもそも言葉の意味を知らない。

問6 条件の「★より後ろ」をおさえておけば、取れなくもない。

問7,10 捨て問。ここは素直に飛ばしましょう。


記述は正答率高いですね~。

ここで点を稼げた子は多い。

あと1ポイント稼ぐためのポイント解説。


大問2 論説文


総語数 4020語
読む目安 9分
(1分 500語ペース)

中屋敷均 『わからない世界と向き合うために』


今回の論説文はとにかく長かったですね。
いつまで読んでいるのか、という感覚に襲われます。

文章量が長い文、文全体の構造を掴むことに苦労した子も多かったのではないでしょうか。

最初の水の話が大きな比喩のような役割を果たし、途中筆者の体験談も挿入されています。

意識して読んでいなかったら、今何を読んでいるのかわからなくなる文章の森の「迷子」になってしまうかもしれません。

とはいえ、正答率が30%以下の問題が、問7と9のみ。

設問自体は、筆者の主張を問う素直な問題が多かったようです。

正答率が高い問題で取りこぼさないことが重要。

勝負の分かれ目は、この論説文でどれだけ点数が取れたかでした。

各問の所感・雑感


問1 毎回、このすべて選べ系の選択肢は、捨て問が多いのに、今回は正答率30%オーバー。丁寧に読めば解けなくもないのかな。

問3 指示語の問題。「そんな教育」とは、日本の教育のこと。
情報の整理をせずに読んでいたら、直後の表現に引っかかり、内容的には真逆にあるウを選び誤答します。

問4 体験談=具体例の直後の要点をつかむ。
        ↓
「ここからわかることは・・・」と、わかりやすいまとめのマーカー(印)がある。

問5 設問文の「「自分の頭で考えない」教育」を、本文から見つけたら、直後に書いてある。

問5のポイント解説


問6 「裁量」の意味がわからなかったら厳しいかな。

問7 捨て問 だが、「金科玉条」知ってたらすごい!

問8 「しなやか」の比喩の言い換え。

問9 正答率的には飛ばしてもOK。取れそうだけどな~。

問10 筆者の主張・結論が正しくつかめたか。



大問3・4・5



漢字・知識で40点分。

結局、ここできっちり点を取り切れるかなんですよね。

大問4〈季語〉の⓶、③、④以外は、すべて取ってほしいところ。

大問3のことわざ・慣用句の反対の意味を選ぶもので失点していたら、やはり厳しい。

ときなおしのときに、これどういう意味って聞いても、間違えた子はやっぱりあやふやにしか答えられない。

言葉は、誰かに説明ができて、はじめて使えるレベルにあるのだと思います。

偏差値55以上取るためには、まずここの学習をしっかりしましょう。

ここを正答率8割キープが必要条件です。

語彙力はあって腐ることはありません。

これからの人生を考えても、あればあるだけいいです。

語いノート・キーワードチェック


言葉は文章の文脈のなかから覚えるのが一番。

ご自身の語彙ノート・解きなおしノートに書き写すなど、活用してみてください。

印刷用PDFファイル


おまけ 首都模試の受け方、活用法



ここまで読んでくれてありがとうございます。

首都模試④のふりかえりでした。

首都模試は、塾によっては「受けなくていい」と指導しているところも結構ありますが、

四谷合不合偏差値55(サピOP45以下)までの学校、いわゆる中堅校以下の判定にはとても信憑性がある模試です。

去年も、四谷合判やサピOPで偏差値が取れなくても、首都模試で結果が出ていれば、成城、普連土、共立女子、大妻女子、品川女子、富士見女子など名だたる学校に受かった生徒がけっこういます。(女子校が多いですね)

日程別偏差値や午前、午後、2科目など、かなり細かいデータがあるのが首都模試の強みですね。

名門中堅校を第一志望としているひと、安全校を探しているひと。

受けないのは、もったいないですよ~。

迷っていたら、受けることをおすすめします。



来週には、四谷合不合④の記事も出そうかなと思っています。
(昨日、偏差値が出ましたね)

良かったら、チェックしてみてください。


数多くある記事の中から、この記事を選んでいただき、ありがとうございます。

この記事の内容が、すこしでもあなたとあなたの大切なお子さまのお役に立てればうれしいです。

次の記事で、また、あなたに会えるのをお待ちしております。

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