⑤コードに触れてみよう
コードとはなんでしょう?
結論:コード=和音ですが、基本的に三音以上が同時に弾かれる和音
「ド・ミ」が同時に弾かれれば、2音の和音ができますが、音楽の世界で通常コードというと、「ド・ミ・ソ」等、三和音以上で構成されるコードを指す場合が多いです。
理由は、三和音以上で構成される場合、別の表記が可能になるからです。
例えば、「ド・ミ・ソ」なら「C」という一文字で完結します。
そのため、アルファベットを並べるだけで、コード進行が作れてしまうので、ギターを経験した方なら馴染みがある、コード譜と呼ばれる、歌詞とこのアルファベットだけの楽譜も存在します。
ではこのアルファベットにはどういう意味が含まれているのか見ていきましょう。
音名表記について
まず、ドレミファソラシドを英語の音名に変えるとどうなるか見てましょう。
日本ではドレミファソラシドで学校の音楽の授業を学びますが、アメリカ等ではCDEFGABで表します。
コードがこれらのCDEFGABのどれかで必ず表記が始まるので覚えておくことが必要です。
表記は下記のように対応しています。
ド=C
レ=D
ミ=E
ファ=F
ソ=G
ラ=A
シ=B
三和音について
最も基本的なコードは三和音です。三和音が何かというと、下記図のようにおたまじゃくしが3つ並んでいる状態のもので、同時に3つの音が重なって弾かれる和音です。
下記を見ると、先程説明したCDEなどの、アルファベットでの音名表記が添えられています。実はこのアルファベット表記の場合「C=ド」という意味ではなく、「C=ド・ミ・ソ」となります。
なぜこうなるかというと、一般的にコード表記の世界ではアルファベットが単音ではなく、コードの表現であることが多いです。
上図では、低い音程と高い音程を持つ「C」が2つ描かれていますが、それら2つを同時に弾いて6音出してもオクターブが違えど「ド・ミ・ソ」に変わりはないので同じ「C」のコードになります。
さて、なぜド・ミ・ソがCになるのでしょうか。
その理由はCを構成する3つの音のルート音が「ド」だからです。
先程ドレミファソラシドの音名表記がCDEFGABに対応していることを話しましたが、その知識がここに活きてきます。ルート音は英語の「root」、つまり「根」を指し、三和音の根っこ、つまり音階が低い音のことを言います。
そのためルート音がコード表記の頭になるということです。
もちろんコードは三和音だけではありませんし、アルファベット一文字で表記できるコードはかなり単純なコードでほんの一部です。
簡単にコードに触れていただいたところで、次回はより深くコードについて説明していきます。
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