茶飯事 音楽分析ラボ

作曲・編曲・DTM歴10年 音楽理論・ポップスミュージックの音楽的観点からの分析をしています。 YouTubeにて解説・分析動画公開中 https://www.youtube.com/channel/UCDNY5aR024DeVXi0yAFlAZQ

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最近の記事

⑦キーについて

カラオケでキーを変えた時に何が起きているか「キー」といえば、一般的にはカラオケで歌をうたうとき、歌うメロディーが自身が歌える音域よりも高い場合に「キーを下げる」なんてことをシているかと思います。 これはリズム楽器を除く、音程のある楽器全ての音程の周波数を均等に変更することで、曲が持っている全体の雰囲気を変えずに上げ下げを可能としています。 例えば、「ド・ミ・ソ」という最も一般的なメジャーコードである「C」を参考にすると、各音の周波数が「ド=523.3Hz、ミ=659.3H

    • ⑥メジャーコードとマイナーコード

      それでは、度数の知識をコードに応用してみましょう。 前回、C、F、Gの三種類を参考にコードの基本的な表記を勉強しました。 実はコードにはいくつもの種類があり、このC、F、Gは「メジャーコード」と呼ばれるコードです。 そもそもコードの種類がどのようにして分類されているのかというと ルート音から何の度数を持った音が含まれているかで分けられるのです。 【メジャーコード】 ド・ミ・ソにおいて、下記のことが言えます。 ド=ルート音 ミ=ルート音に対して、長3度 ソ=ルート音に対し

      • ⑤コードに触れてみよう

        コードとはなんでしょう? 結論:コード=和音ですが、基本的に三音以上が同時に弾かれる和音 「ド・ミ」が同時に弾かれれば、2音の和音ができますが、音楽の世界で通常コードというと、「ド・ミ・ソ」等、三和音以上で構成されるコードを指す場合が多いです。 理由は、三和音以上で構成される場合、別の表記が可能になるからです。 例えば、「ド・ミ・ソ」なら「C」という一文字で完結します。 そのため、アルファベットを並べるだけで、コード進行が作れてしまうので、ギターを経験した方なら馴染みが

        • ④度数の種類(後編)

          前編にて紹介した1度・4度・5度・8度における「完全系」にはもう一つの姿があります。 それは「増減系」です。理論上下記と定義されてます。 ・完全系より半音高い音程 = 「増」  (更に半音高ければ 重増○度) ・完全系より半音低い音程 = 「減」  (更に半音低ければ 重減○度) また、長短にも関係しています。 ・長より半音高い音程 = 「増」  (更に半音高ければ 重増○度) ・短より半音低い音程 = 「減」  (更に半音低ければ 重減○度) こちらについて詳しく説

          ③度数の種類(中編)

          前回の記事では、「完全系」と「長短系」があることを解説しました。 同じ2度でも、短2度と長2度では違い、半音差があることは理解いただけたかと思います。 そのため、他の度数でも、短○度を半音上げれば長○度になるというロジックは成立するので覚えておいてください。 引き続き、長短系の他の度数を順番に説明していきます。 【長短系:3度】3度の場合、下記のようになります。 長3度:ド・ミ、ファ・ラ、ソ・シ 短3度:レ・ファ、ミ・ソ、ラ・ド、シ・レ 2度の時とはまた様子が違います

          ③度数の種類(中編)

          ②度数の種類(前編)

          前回、度数がなんなのか説明しましたが、度数には2種類あります。 ・完全系 ・長短系 今回は「完全系」の一部と「長短系」の2つを紹介します。 前回同様、「ドレミファソラシド」の音階を参考にして、「ド」を基準にした度数の表記例を見てみましょう。 実は、短長系には「長」と「短」の2種類があります。 ドレミファソラシドにおいて「ド」を基準にした場合、「完全」と「長」しか出てきません。この理由については後々わかってくるので、今は一旦下記のことを覚えてください。 ・1度・4度・5

          ②度数の種類(前編)

          ①度数について

          音楽理論の基礎の基礎となるのが、「度数を理解すること」です。 度数とはなにかというと、「音程と音程の高さの差」のことです。 例えば、「ドレミファソラシド」の各音の音程で、それぞれ音の高さが違うのは、誰でもわかることでしょう。 ならば『「ド」と「レ」ってどれくらい離れているの?』と聞かれた時に、具体的にこれくらい離れているということを示すために度数があります。 『じゃあ「半音」とか「1音」とかでいいじゃん』となる気持ちもわかります。しかしこれでは音楽理論を語る上で不都合が

          なぜあなたに音楽理論が必要なのか

          昨今情報社会において、AI・人工知能の発達、ミュージシャンをサポートする多種多様なサービスが広がっている中、努力しなくても音楽が作れたりする時代となりました。 専門的な音楽の知識や楽器演奏経験がなくとも、大ヒットとなる名曲が生まれる可能性が2010年代から一気に高まりつつあります。 それらを考えると音楽理論を敢えて集中して勉強する必要がないように思えてきます。 しかも、この記事にたどり着いているということは、何かしらの楽器演奏・DTM経験があって、ある程度はコードや音階への

          なぜあなたに音楽理論が必要なのか