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「受援力」の大切さ

こんにちは。maruねえです。

ここ何年かのマイブームとして「受援力」という言葉があります。今日はそのことについて書きたいと思います。

「受援力」とは、そのまま「援助(ヘルプ)を受ける力とそのスキル」のことです。これは医師の吉田穂波さんが提唱している言葉なのですが、この言葉に出会うまでは、ずっと講座などで「助けてっていっていいんだよ」とあいまいな感じに話していたので、出会ったときに「これだ!」と思いました。とても素敵なリーフレットをご自身のHPに掲載してありますので、ご興味ある方は見てみてください。


長く女性支援をしてきて、つくづく思うことは、本当に頑張り屋さんが多い、ということです。真面目で一生懸命な人であればあるほど「自分でなんとかしなくちゃ」という思いが強いです。そして、そういう思いが強くなってくると、

「他人にお願いなんていえない」

「自分ができないなんて言えない(思われたくない)」

「育児は母親がするものだ(できない私が悪いんだ)」

といった気持ちになり、なかなか人に相談したり頼ったりするのが難しくなってしまいます。これはとってももったいないことだと思います。

私は、両親もきょうだいもおらず親戚も疎遠で、頼る人がまったくいないところでのシングルでの子育てと仕事と生活でしたので、それらを両立していくためには頼れるものは何でも頼らざるを得ませんでした。

また、子どもとできる限り一緒にいたい!と思うほどの母性がなかったですし、仕事をしている方が楽なタイプの人間でしたので、とても私ごときに子育ては無理だなと考えていました。世の中のママたちの「子どもってなんて可愛いのかしら!」「うちの子って一番でしょ。」「子どものために少しでも一緒に時間を過ごしたい。」などという発言を目にする度に、そこまで子どもに気持ちを注げない自分に罪悪感を抱いていました。ですので、私の不足分を補うために保育園以外にも、使える支援制度はすべて使いました。

子育てしている人でなくても、独身でも、とにかく使えるものはなんでも使ったほうがいいし、自分で抱えることがきつかったらヘルプって言っていいんです。

本当に強い人は上手に人を頼れる人。

自分のキャパを知り、それがキャパオーバーにならないように、適切に頼れる部分はお願いする。そして、少しだけお願いすることは、お願いされた人のエンパワーにつながることもあるのです。

私も以前は、ひとりで何でもできること=強いこと、のように考えていました。でも、それだとやってもやってもなんだか苦しい。そしてちっとも楽にならない。余裕がなくなる。周囲からは「すごいね。一人でよくやっているよね」といわれても、「いやいや、まだまだ。全然足りてない。できてない」なんて思ってしまっていました。

すると、どういうことがおこるかというと、努力していない人やもっとがんばれそうな人を見ると、「なんでもっとやってくれないんだろう」とか「なんでがんばれないの?」などと他罰的な感情が芽生えてしまうのです。がんばってひとりでやってる自分を基準にしてしまう。こんなオーラを出されると、周囲はたまったものではありませんし、いい影響を与えません。

仕事柄、いろんな現場の色々なポジションの方に出会ってきましたが、本当にデキル人は、人にものを頼むのがとても上手。自分のやれる、やれない、人にまかせる、自分でやる、この線引きがしっかりできている。そして少しずつ「余力」を残してある。だからプツン、と切れてしまうような働き方はしない。

頼れる部分は頼ったり、お願いできることはお願いしたり、自分のできることの範囲を把握して、上手に「受援力」を身に着けられたら、抱え込みすぎて自爆してしまうことは回避できるんじゃないかなあと思います。

ぜひみなさんも「助けてもらう隙」を作ってみてください。

以下に子育て世帯向けの支援情報を掲載しておきます。

最後までお読みくださってありがとうございました。

子育て支援情報


①ファミリーサポート制度(地域の協力会員さんが子どもの送迎や保育をボランティア価格で行ってくれる制度・自治体に申し込み)

この制度のおかげで、うちの子に第二のおばあちゃんができました。子どもが成人した今でも交流させていただいています。


②病児・病後児保育(風邪で熱など出した後、まだ保育園に行けない子どもを預かってくれる制度。病院に設置されていたり、保育園で対応しているところなど様々。自治体で申し込み)

民間では首都圏はNPO法人フローレンス


関西は NPO法人ノーベル

などが、かなり前から取り組んでいます。

このほかに以下のような制度があります。


③産前産後ヘルパー派遣制度 (出産前後の大変なときにヘルパーさんが来て家事や保育を手伝ってくれる制度。収入によって0円~有。自治体による)


④ひとり親ホームヘルプサービス(だいたい小学生くらいまでの子どもの保育や家事など、ヘルパーさんが来てて手伝ってくれる制度。自治体による)


➄ショートステイ・トワイライトステイ事業(親が病気や出張などで養育が困難な場合に、夜間や宿泊で子どもの保育をしてくれる制度)

④以外はどの子育て世帯も利用できる制度です。


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