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正攻法がダメなら斜めから

こんにちは。maruねえです。
今日は、私がサバイブしてきたアウトローな生き方をお伝えしながら、少しでも楽に生きられるコツのようなものがお伝えできれば、と思います。


失敗しても、いつでもやり直せる生き方

上記は私がずっと考えていること、研究テーマみたいなものです。
まず、家庭環境失敗した。受験が失敗した。友人関係失敗した。最初に就職した会社で失敗した。つきあった相手が失敗だった。離婚した。子育てうまくいかない。起業に失敗した・・・。人生を生きてくると、誰でも色んな失敗したとか「うまくいかない」ことが起こります。

私の場合も最初の家庭環境が最悪というつまづきからのスタートでした。そのため「親から無条件で愛される」という体験がないので、それがどういったものなのかが分からない。“大切にされる”という経験がないので、その感覚がわからない。小さいころ、友人の家に遊びに行くと、そこには笑顔でお菓子を出してもてなしてくれる“お母さん”という人がいて、“きょうだい”という存在があり、「今日はどんなことがあったの?」と聞いてくれる環境というものが「一般的」なんだと知ったとき、自分が「一般」というレールから外れているということを知りました。

私が就職する時代は、まだ家庭環境が左右されるという風習が少しありました。今もたまに聞きます。ひとり親家庭だと不採用になるとかね。そのほか、これは今もそうですが、企業に就職するときは「身元保証人」が必要になります。自分の実力で会社に入れても、自分の「保証」をしてくれる人がいないと就職できないなんて、ナンセンスな制度です。親を早くに亡くしている私も、就職するときにこの「保証人の壁」がありました。

「当たり前」とは一体何なのか

私の中に、色々な疑問が渦巻きました。両親がそろっていないと幸せにはなれないのか?親から虐待されていたら幸せにはなれないのか?初職が新卒採用入社でなければキャリアは積めないのか?離婚したら子どもはまともに育たないのか?ブランクがあると本当に“まっとうな”仕事に就くことはできないのか?転職が多いと今後のキャリアを築くことはできないのか?

「当たり前」というのが分からない。「そういうものでしょ」というワードが分からない。その「社会通念」とやらが足枷になりました。

それらの疑問を解決するために、自分の体験を通して実践してみました。私は生まれたときから「一般的」ではないので、正攻法で生きることがよく分かりません。例えば、東証一部上場企業(現プライム市場)の正社員も、本来は正社員採用のルートがない部署でしたが、派遣社員からの異例の抜擢となりました。

未経験からやりたい仕事を得るには

その昔、まだシングルマザーになる前、お金がなくて途方に暮れていたとき、保育園に子どもを預けることはできたのですが、仕事が決まりません。土日は園がお休みなので、どうしても平日やっている企業に勤めるしかありません。事務職が一番残業が少ないと考えた私は、ハローワークへ通いましたが、一向に見つかりません。何十社も応募して書類は通過せず。そこで、少しでも稼ぎのよさそうな派遣社員がよいのではないかと考え、大手派遣会社数社に登録に行きました。そこでスキルテストをさせられ、ExcelもWordもわからない私は、惨敗して「紹介できる仕事はありません」とやんわりお断りされて、まったく自分に事務職としてのスキルがないことを(当たり前ですが)知りました。でもね、スキルが身につけば時給1600円以上の仕事が手に入るわけです。ですので、次に片っ端から小さい派遣会社に登録しました。なかなか仕事を紹介してもらえませんでしたが、ようやく、期間限定でしかも結構家から遠い某大手メーカーの在庫管理と出荷手配の事務の仕事にありつくことができました。そこでお世話になった先輩は本当にいい人で、仕事の合間にExcelの関数やら作図の方法やら教えてもらえました。

その後、何度か転勤のたびに仕事を変えざるを得ない生活を送ったのですが、その小さな経験を土台にして、少しずつ“事務職”の経験を積んでいきました。その後、やはり事務職正社員の門戸が狭かったため長期の派遣社員何社か経験し、最終的にそこから正社員となりました。「事務職」として何社か経験し、数人の小さな製造業から、食品メーカー、金融、医療メーカー、と規模感も業種も違う企業を経験していく中で私が常に考えていたことは、入った企業の全体の動きについてです。その部署のトップはどう動いているのか。自分がいる部署はどのようなポジションにあり、どのようなことを担っているのか。企業としてはどんな事業に力を入れているのか。営業はどう動いて売上を獲得しているのか。物流はどうか。海外工場はどうか。つまり、社会の中での企業の仕組みについて、そこから、今いる自分の仕事の意味や必要なこと、求められることを考えて仕事をしていました。「派遣だから」という意識はなく、できることはどんなことでも率先してやるようにしていました。そのため、突然上司が倒れるというアクシデントがあったのですが、仕事を滞りなく行うことができました。そのことが、物流部門のマネージャーから評価いただき、社員へと推薦いただいたのでした。

ちょうど、そろそろ派遣ではなくて、どこか正社員で就職できないかなあとエージェントに登録をしようと思っていた矢先の出来事でした。シングルマザーは生活がかかっているので、ありがたいお話でした。

しかし、私のアウトロー癖は治ることはなく、そのまま安泰の会社員として安穏と暮らしていればよいのに、せっかく仕事しながら大学で学んだ心理学、NPOでの相談業務やイベント企画、講座の企画など、そういったことも仕事にしたいと思うようになり、子どもが高校を卒業したのと、社員に推薦してくださった方が退職されたのを機に、思い切って支援職に飛び込んだのでした。

当初、某行政機関の専門職として非常勤で入ったのですが、そこの面接で、面接官の方から「何で正社員をわざわざ辞めたんですか!」と何度も聞かれました(笑)そりゃそうですよね。

斜めから攻める

そうして、現在はパラレルワーカーとして、行政機関、大学、企業、NPOなど様々な機関でキャリア相談、生活相談、メンタルカウンセリングをしています。これから就職を考える人、若い人たち、初職がアルバイトでどうしていかわからない人、転職が多い人も、今の時代は選択肢が様々に増えています。正攻法がだめでも、横道から自分の得意なこと、やりたいこと、興味のあることを手掛かりに斜めからでも攻められる方法は、以前よりたくさんあるはず。いつからでも、リスタートは可能です。あきらめないでほしいと強く願っています。

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