『まわせ!DJ』の超個人的な細かーいおすすめポイント
「超個人的な細かーいおすすめポイント」の第2弾は『まわせ!DJ』。
今回もゲームデザイナー視点でメカニクスのおすすめポイントをざっとご紹介させていただきます。
と、その前に『まわせ!DJ』の概要です。
『まわせ!DJ』はルーレットを用いながらも、じっくりと考えどころ、悩みどころのある中量級のボードゲーム。プレイヤーは新進気鋭のDJとなって、7日間行われるフェスで名を馳せることを目指すのだ!
ゲームは7ラウンド、手番では「① 街の探索」と「② DJプレイ」を行います。
「① 街の探索(上図の中央)」では、レコードショップでのディグ、クラブイベントの企画、MIX CDの販売など、実際のDJ活動をモチーフにしたアクション(得点につなげる)を実行。
「② DJプレイ(上図の下部)」ではDJ BOOTHに見立てた個人ボードでレコード(ルーレット)を2枚回して観客数やお金などを獲得します。
ゲーム終了時に得点が最も高かったプレイヤーが勝者です。
『まわせ!DJ』のルールをもっと知りたい!という方は、盤上遊戯製作所さんの商品ページをご覧ください。サムネイルの2枚目、3枚目が説明書になってます!
ということで本題です。
超個人的な細かーいおすすめポイントのご紹介!
ばーっと見た感じ、レコードをルーレットのように回すのがこのゲームの一番の特徴ですが、メカニクスにも推しポイントが結構あるのです。
移動コストのあるワーカープレイスメント
「① 街の探索」は上下左右の移動は無料ですが、追加の1歩につき1金です。たかが1金されど、1金。いかに効率良く建物をまわるかがポイントです。
RETRONIKの新作『AIRCROPS』も追加移動1金かかるのですが、1金ってついつい軽く見て、払ってしまうんですよね(僕は)。ですが、その1金が数ラウンド後に、「あれ、1金足りない!」と襲いかかってくる。
その感じ、大好きなんですよねー。
ルーレット・ビルディング
手元の2枚のレコード(ルーレット)を自分の戦略にあわせてランクアップできます。まさにルーレットビルディング!(ターンテーブルビルディングのほうが正しいかも。)
そして、レコードはすべて異なる内容になっているので早いもの勝ち。
ですが、他プレイヤーと同じ建物タイルに止まると、一緒にDJプレイできる(レコードを回してもらえる)ので、うまく他プレイヤーを利用しましょう。
建物配置を見越したレコード選び
新しいレコードをターンテーブルにセットしたら、
今まで使っていたレコードは一体どこへいくのか?
それは…裏面(建物)にして、中央のマップに配置するんです!そして、なんとこのタイミングで配置した建物の効果をフリーアクションで実行可能!
7手番しかないので、このフリーアクションを活かせるかどうかが勝利への鍵です。ただし、建物には効果の発動条件(観客数)があるので、それをクリアしないと効果を実行できません。
レコードをランクアップさせるタイミング、とっても重要!
プレイヤー同士のインタラクション
はい、また登場です。
プレイヤー同士の 嫌がらせ 読み合いってやつですね。
上述のレコードを裏面(建物)にしてマップに配置する時に、既に他プレイヤーが配置した建物を、えいっと潰すことができます。
置いておくと定期収入になるMIX-CDチップや、集めるとゲーム終了時に得点になるイベントチップが、潰される建物に配置されているとゲームから除外されます。
とっても楽しい!
クレジットにも細かすぎるポイントが…
ふつうは「須賀(RETRONIK)」にするところですが、「須賀 a.k.a RETRONIK」なんです。今作にも登場するジャンル HIP HOPなどでよく使われる「a.k.a」表記にしてもらいました。
also known as は「〜としても知られている」の意。
全然知られていないけどな…RETRONIK。
そもそもメカニクスじゃないじゃん!とツッコミが入ると思いますが、他に書くタイミングがないので…。
今回を機に、「RETRONIK」の名前を覚えてもらえたら幸いです!
プレイ人数:2-4人
対象年齢:10歳以上
プレイ時間:40-80分
ご購入は盤上遊戯製作所さんの商品ページをご覧ください。
あわせてRETRONIK新作『AIRCROPS』もよろしくお願いいします!
BOOTHにて販売中ですー。
実は2作品ともプレイ時間が40-80分と同じなんですねー。
ということで、次回は『まわせ!DJ』のデザイナーズノートを書いていこうかと思います!