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卵のフラグメンテーションが起こる仕組み

こんにちは、相模原タナココ漢方薬局・鍼灸接骨院です。

不妊治療(体外受精、顕微授精)で卵の分割過程でみられる現象に「フラグメンテーション(細胞の断片化)があります。

この「フラグメンテーション」の割合が多い卵の移植成績は良くないと言われています。

「フラグメンテーション」が起こる理由についてははっきりしていませんが、その原因について調べた研究があります。

マウスの胚を用いた研究での報告ですが、この研究では簡単に言うと「細胞が分裂する仕組み」の機能不全などが原因ではないかと報告しています。

なぜ、そのようなことが起こるのかは今後の研究を待たなければいけませんが、1つの要因として「精子」の影響が考えられます。

卵の分割は受精の刺激で開始し、細胞の数を増やしていきますが、精子は分割に必要な装置である「中心体」を卵へ導入し、細胞分裂に必要な「分割装置」を作ります。

「フラグメンテーション」は分割の機能不全の可能性があり、「分割装置」の部品を導入するのが「精子」の役割の1つであるため、「精子」の影響も大きいのではないかと考えられます。

これまで「卵の質」ばかり注目されてきましたが、近年「精子の質」を評価する動きが高まっています。

精子の質を改善することで受精率、流産率、胚盤胞発生率の改善ができるとする報告も増えています。

当然ですが、受精卵の半分は「男性因子」です。

これまでなんとなく「あれば良い」という雰囲気でしたが、これから「より良い」精子が求められるようになると思いまうす。

そもそもWHOの基準は自然妊娠した時の精子のデータのうち、下位5%に入らなければ良いというような緩い基準でした。もう少し質を求めても良いのかもしれません。

精子は「酸化ストレス」に非常に弱いため、酸化ストレスを減らす習慣やサプリメント、漢方の利用が役立ちます。漢方服用により精子の質が改善することも多いためぜひ取り入れてほしいと思います。

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タナココ

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