タイミング法、人工授精での妊娠率からステップアップの時期を考える
タイミング法、人工授精からどのタイミングでステップアップしたら良いのか悩まる方が多いです。
あまり詳しい数値について記載が少ないので、知らない方も多いのですが、不妊症ではないカップルでは、排卵誘発のない場合、妊娠率は8〜10%程度と言われています。
「不妊」とは、妊娠を望むカップルが避妊をせずに1年間妊娠しないものをいいますので、上記の妊娠率を考えると1年間妊娠しなければ何かしらのトラブルがあると考えて検査や治療が必要になる可能性があります。
「不妊症」のカップルの場合、35歳前後の年齢でタイミング法では排卵誘発なしの場合は妊娠率は2〜3%、人工授精の場合は4〜5%といわれ、排卵誘発を行うとそれぞれの妊娠率は約2倍になるようです。
年齢を重ねると、この数値からさらに低下していきます。
この報告では40 歳以上の女性の 1 周期あたりの出生率は 2.0% として、人工授精が 1 回うまくいかなければ、体外受精を考慮する必要があるとしています。
これらの数字を妊活相談の時に伝えると「そんなに低いとは思わなかった」と驚かれる方が多いです。
もちろん、40歳でも自然妊娠は可能ですし、実際に40歳以上で自然妊娠・出産された方もいますので、絶対的な指標ではありませんが、タイミング法や人工授精からステップアップするタイミングを考える参考にはなります。
またこちらの報告では35歳を境に妊娠率に違いが出ていることを報告しています。
不妊治療専門のあるクリニックでは、不妊治療の保険診療を「女性年齢35歳以下(2023.8月現在)」に限定している施設もあります。
体外受精、顕微授精へステップアップ保険診療が可能となったとはいえ高額です。躊躇してしまうこともあると思いますが、どのタイミングでステップアップするのが良いのか、しっかりと担当医と相談しながら考えてほしいと思います。
妊活・不妊治療で漢方がお手伝いできることも多いですので、取り入れてみたいと思ったらぜひ相談してください。
ご相談のご予約はこちらから。
タナココ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?