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木耐博士Nについて

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サブスクで安価、使いやすい、分かりやすい、サポート充実、補助金利用OK!の「木耐博士N」。その各種内容について記事にしています。
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2021年9月の記事一覧

04_壁補強は柱の補強も含みます!

はじめての診断ソフトで補強設計をされる方は不安ですよね。 ここだけは押さえたい『耐震補強の3要素』の一つを紹介します。 『耐震補強の3要素』その① 【1】壁補強 = 耐力”壁”の補強 + ”柱”の補強  初心者の方は「何それ・・・?」という反応をされることも多いですが、耐力壁だけを設置され、柱の補強をされていない相談がとても多いのです。 具体的な事例で説明します。 下記はある有名人の家の耐震補強プランを作成している状態で、8箇所の壁補強を検討されています。(壁の中心

05_補強する壁はN値で判断!

『耐震補強の3要素』のその②です 前回のその①は、耐震補強は強い壁を入れるだけでなく、柱の補強も必要であることを説明しました。 それと関連しますが、今回の解説は補強設計ポイント② 【1】N値を参考に補強する壁を決めよう! 耐力壁を出隅に設置されているプランをよく見かけます。 N値はどれくらいですか?と伺うと「何それ?」と反応されることも・・ 例えば下記の事例では、居間の左右の出隅部分にY方向2か所の壁補強が設計されています。ただそのN値をみると、4.52~5.56

06_偏心率(壁の配置)で補強壁決定

いよいよ『耐震補強設計の3つのポイント』その③を解説します。 その前におさらいです。 補強設計のポイント その① 柱の接合ランクに注目 補強設計のポイント その② 柱のN値をみて補強する壁を選定 この2つに加え、最後が要素が下記になります。 【1】重心と剛心のバランスで補強壁を決めよう! 例えば、下記のある有名人の家の診断書では、どの壁を補強すれば良いでしょうか? まずダメな箇所からご説明します。 重さの中心で赤色の丸印の重心が図面中央にあります。 その重心