06_偏心率(壁の配置)で補強壁決定
いよいよ『耐震補強設計の3つのポイント』その③を解説します。
その前におさらいです。
補強設計のポイント その① 柱の接合ランクに注目
補強設計のポイント その② 柱のN値をみて補強する壁を選定
この2つに加え、最後が要素が下記になります。
【1】重心と剛心のバランスで補強壁を決めよう!
例えば、下記のある有名人の家の診断書では、どの壁を補強すれば良いでしょうか?
まずダメな箇所からご説明します。
重さの中心で赤色の丸印の重心が図面中央にあります。
その重心を囲むように四角の網掛け枠があるのが分かります。
そして、重心の左側に白色の丸印の剛心があります。
網枠の四角から剛心が左側に外れているので、強さの中心が左側に寄っていることが分かります。
ここで浴室・洗面・便所といった部屋をリフォームするからといって、壁補強をすると、さらに強さの中心である剛心が左側に引っ張られます。
壁補強をしたのに耐震性が下がる可能性があるので、最初に検討してはダメなことを理解してください。
要素①と似ていますが、強い壁を入れるだけでなく、全ての壁がバランス良く配置されていることも重要な耐震要素になるのです。
では正解の一例を紹介します。
図面の右側を壁補強箇所とすると、剛心が右側に引っ張られるので、網掛け枠の中に入り重心に近づきます。
剛心と重心が近づいているこの状態は大地震が発生しても家がバランス良く揺れるため耐震性が良いと言えます。
この剛心・重心の位置関係を「偏心率」という壁の配置バランスの良し悪しが判断する指標になるのです。
リフォームやリノベーションで、設計担当の方は是非「耐震補強の3要素」を念頭においてプランニングを進めていただければ幸いです。
その① 柱の接合ランクに注目
その② 柱のN値をみて補強する壁を選定
その③ 偏心率を意識して補強壁を決めよう!
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