「人を動かす」の学びを実践したら上手くいった話
最近、「人を動かす」という本の内容で『自分に必要だ!』と感じる内容をつぶやいてきました。
昨日、まさにそんな学びを実践してスムーズに話が進む体験をしました。
『人に身になる』の章より
相手はまちがっているかも知れないが、彼自身は、自分が間違っているとは決して思っていないのである。
だから、相手を非難してもはじまらない。非難はどんなばか者でもできる。
理解することにつとめねばならない。
賢明な人間は、相手を理解しようとつとめる。
相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。
その理由を探し出さねばならない
そうすれば、相手の行動、相手の性格に対する鍵まで握ることができる。
ほんとうに相手の身になってみることだ。
これを読んだ時、僕は『前にヒューマンエラーの原因で僕が書いた記事と関係ある』と思いました。
ちなみに、この記事では「間違った行動をしていても『本人の判断はまちがっていない』ので当人は間違えたと思っていない。」という事を説明しています。
昨日は病院に導入される新しいシステムの打ち合わせが行われました。
その時に僕の「人を動かす」能力が求められました。
僕は以前の職場でも同じシステムを使っていた経験があります。
今回、導入するシステムは同じ会社の同じ製品のはずですが『何でこんなに分かりにくいんだろう?』と思うくらい使いにくいものでした。
少し前の僕だったら
「何でこんなに使いにくいの?これなんて完全に無駄だよね!
使う人間のことをもっと考えて欲しい!」
なんて言い出しかねません。
でも、病院の法人のシステム部で決められた事というのが多くあるため使いにくいのはメーカーの責任ではありません。
文句を言っても仕方ないので、僕は
「システムが入る前の運用方法を伝えてできるだけ同じように使えるか」
「現場で困っている内容を伝えてシステムで解決できないか」
「過去の経験からトラブル時の解決方法」
を「助けて欲しい」という雰囲気を醸し出しながら伝えることにつとめました。
結果、メーカーさんは理解を示してくれて『その場で分からない事も確認して答えてくれる』と言ってくれました。
そして夕方、7月からシステムを含めて多くの変更があるので職場での会議がありました。
その会議でも、僕が一人で話し続けることを避けるために『意見を求められるまでは黙って聴く』、『意見を押し付けずに提案してみる』、『やってみないと分からない事が多いので恐れずにやってみてから皆で考えようと伝える』という、せっかちな僕にしてはわき役に徹することで驚くほどスムーズに、思った通りの方向に話を進めて会議を終えることができました。
「人を動かす」はもう何年も前に読んだ本で十分に内容を理解したと思っていました。
でも、読み返してみると最近の悩みを解決するヒントがもらえました。
僕の本棚には同じように読み終わって大切にしまわれている本がいっぱいあるので、『もう一度読めば新しい発見があるかも』と思うのでした。
今回は「つぶやきでは伝えきれない」と思って書いていたらずいぶんと長くなってしまいました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。